・コケラナラ

・ローレルオーク

・ウィローオーク

・バートラムオーク

・コーカサスクヌギ

・ロイコトリコフォラガシ

Quercus semecarpifolia

・チンカピン

について掲載します。

 

コケラナラ Quercus imbricaria

アメリカ合衆国中東部の肥沃な森林や河岸に自生する落葉高木。葉は長さ15㎝。全縁で先は小さく尖る。樹皮は灰褐色で、年とともに割れ目が入る。

 

ローレルオーク Quercus laurifolia

アメリカ合衆国南東部の森林、砂質地、沿海平原の沼沢畔に自生する落葉高木。葉は長さ10㎝。全縁または浅い切れ込みが入る。落葉樹だが、葉は冬まで残る。樹皮は灰色。

 

ウィローオーク Quercus phellos

アメリカ合衆国東部の湿潤地、沼沢地に自生する落葉高木。葉は長さ10㎝。葉は細く、全縁。葉がヤナギに似ていることから、ヤナギバナラとも呼ぶ。樹皮は褐色で、年とともに割れ目が入る。どんぐりは2年成で、殻斗は浅い。

 

バートラムオーク Quercus heterophlla Michx

レッドオークとウィローオークの雑種で、北アメリカ東部に分布する。葉はウィローオークの葉を幅広にしたようなタイプと、レッドオークのように切れ込みが入るタイプがある。

 

コーカサスクヌギ Quercus castaneifolia

コーカサス、イラン北部の森林に自生する落葉高木。葉は長さ20㎝。縁には鋸歯があり、裏には毛が生えている。樹皮は灰色で、縦に割れ目が入る。どんぐりは半分が鱗片状の殻斗に覆われる。

 

ロイコトリコフォラガシ Quercus leucotrichophora

ヒマラヤ~タイ、インドシナの山地に自生する常緑高木で、温暖で湿った所を好む。葉は鋭い鋸歯があり、裏は白色で、家畜の餌として利用される。どんぐりは2/3が厚い殻斗に覆われる。ウラジロガシと異なり、殻斗の模様は鱗状。どんぐりは薬用となる。樹皮は灰褐色で、剥がれ落ちる。材は建築材として用いられる。

尚、撮影地ではヒマラヤウラジロガシ(Quercus lanuginosa)と表記されていたが、本項では「日本どんぐり大図鑑(偕成社)」での表記で掲載した。

 

Quercus semecarpifolia

インド、ネパール、アフガニスタン、北チベット、ミャンマーの標高2500~4000mの地域に自生する常緑高木。葉は小形で鋭い鋸歯がある。どんぐりは2年成。ブラウンオークと呼ぶ地域もある。

 

チンカピン Castanea pumila

アメリカ合衆国南東部の森林に自生する落葉小高木。葉は細長く、縁に鋸歯があり、長さ8~15㎝。葉はクリに似ている。花は5~6月に開花し、実は11月頃に熟す。イガの中に1個の果実を含み(写真)、食用となる。樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。アメリカホソバグリとも呼ばれる。