2017年10月25日掲載

2024年10月13日改訂・再掲載


別名:アメリカガシワ、アメリカナラ、ヌマガシワ

学名:Quercus palustris

分布:カナダ南東部、アメリカ合衆国東部

樹高:25~40m 落葉高木 陽樹


オクラホマ州北東部からマサチューセッツ州にかけてのアメリカ合衆国中東部の沼沢林や河畔林に自生する。種小名の「palustris」は「沼、湿地」を意味する。

日本には明治時代中期に持ち込まれ、北海道南部以南の公園や植物園にしばしば植栽されている。

 

葉は葉身15cm、幅12cm。深い切れ込みが入り、秋に紅葉する。

 

花は4~5月に開花し、どんぐりは翌年の10~11月に熟す。

どんぐり。堅果は長さ1~1.5cm。殻斗は鱗状で浅い。

 

樹皮。灰褐色で、縦筋が入る。

ピンオークのピンとは杭のことで、アメリカでは材を牧場の杭に使うことに由来する。

 

根元は太くなる。生長が早い先駆的な種で、寿命はナラ類としては短く、100年未満である。


紅葉。東京ではあまり綺麗に色づかないことが多い。枝先はやや垂れ下がる。


東京では井の頭恩賜公園、野川公園、駒沢オリンピック公園、水元公園などに植栽されているが、2019年以降のナラ枯れの拡大により、多くの個体が枯死した。