2017年9月16日掲載
2024年9月2日改訂・再掲載
2024年9月17日改訂
別名:アカガシワ、アカナラ
学名:Quercus rubra
分布:北アメリカ東部
樹高:30m 落葉高木
カナダ南東部・アメリカ合衆国中東部の温帯域に広く分布する。分布域の南部では山地に生育する。コナラ属アカナラ節を代表する種で、北米産オークの中で最も北まで分布する。
日本には明治時代中頃に渡来し、植物園や公園にしばしば植栽される。やや寒冷地を好み、国内では北海道・東北に多い。
葉は葉身10~23cm、幅7.5~15cm。ピンオークより大形で、切れ込みが浅い。秋に黄色~赤色に色づく。レッドオークの名は葉が真っ赤に色づくことに由来するが、暖地では茶色になることが多い。種小名の「rubra」は「赤い」という意味である。
花。4月に開花する。
どんぐり。堅果は長さ約3cmで、2年目の9~10月に熟す。堅果には細かい毛が密生し、殻斗は鱗状で浅い。
樹皮。灰色で縦に割れ目が入る。
樹形。下の方の枝はやや垂れ下がり、傘のような樹形になる。生長は早い。
原産地や北海道では街路樹に利用される。北海道では、北大植物園正門前から道庁正門にかけて並木がある。欧米では庭園樹としても利用される。
関東では植物園や大きな公園にしばしば植栽されていて、外国産どんぐりとしては比較的見る機会が多かったが、2019年以降のナラ枯れの拡大によって殆どが消滅した。