高尾山へ行ってきた。

 

1号路のブナ。

冬の青空を背景に、落葉した姿を見るのもまた違った良さがある。

 

美人ブナ。

いろはの森コースと4号路が交差する辺りにある。

高尾山で最も姿形が美しいとされるブナで、私は高尾山を訪れる度にこの木を見に来ている。

高尾山では、1号路より北側でイヌブナ、ブナを見ることができる。

ブナは冷温帯に生育する樹木で、高尾山のブナは小氷河期に分布を南下させてきたものといわれるが、高尾山周辺の同程度の標高の山ではブナは見られない。

何故、高尾山にだけブナがあるのか、とても不思議である。

また、高尾山では通常ブナと混生することが多いミズナラが殆ど見られないというもの謎である。

 

山頂からは富士山がよく見えた。

 

帰りは、高尾山の南側斜面にあたる3号路を歩いた。

3号路では、とりわけモミが多かった。

下の方まで下りてくると、シイ・カシ類といった常緑広葉樹も増えた。

モミは照葉樹林帯と落葉広葉樹林帯の中間地帯で優占することが多く、これを中間温帯林と呼ぶ。

 

霞台展望台付近のブナ。

上の方にヤドリギが寄生している。

 

天気が良く、冬のブナを観察できて良かった。