ハナガガシを見に、和歌山県・高知県を訪れた。
最初に向かったのは、和歌山県植物公園緑花センター。
比較的若木ではあるが、多数のハナガガシが植栽されていた。
どんぐりも沢山落ちており、拾うことができた。
落ちていたどんぐりは色艶が良いものが多く、比較的最近落ちたものなのかもしれない。
林試の森公園の個体もそうだが、実が熟す時期は遅いようだ。
この日の夕方に神戸からバスで高知へ向かった。
私にとっては初の四国上陸である。
ホテルで1泊し、翌日に高知市の朝倉神社へ向かった。
朝倉神社では本堂裏手に樹高20mくらいのハナガガシが1本あり、ここでもどんぐりを拾うことができた。
樹勢は良好ではあるものの、サルコノシカケが付着しているのが気掛かりだった。
神社の裏山も歩いたが、ハナガガシは本堂裏の1本しか見つからなかった。
裏山ではツブラジイが優占し、アラカシ、シリブカガシ、スダジイなども見られた。
次は土佐市の松尾八幡宮に向かった。
松尾八幡宮にもハナガガシがある。
…はずなのだが、境内を見回ってもハナガガシは見つからない。
境内はツブラジイが多く、アラカシ、イチイガシ、シリブカガシなども見られたが、スギや放置竹林も多かった。
ふと思ったのだが、私が訪ねた松尾八幡宮は土佐市高岡町乙なのだが、松尾八幡宮の所在地を調べると土佐市甲原船戸となっている。
同名の別の神社に来てしまったのだろうか…?
真相ははっきりしなかったが、帰りのバスの時間があるため、ここで引き返した。
今回の旅は高知県編が中途半端な結果になってしまったが、和歌山県でハナガガシをじっくり見ることができたのは良かったと思う。