熱帯地方ではイチジクの仲間が多く分布する。

私はクワ科イチジク属の樹木も好きで、イチジク属の樹木を見ることが沖縄へ行った時の楽しみのひとつにもなっている。

今回の旅でもイチジク属の樹木を幾つか見ることができた。

 

オオバイヌビワ。

琉球地方で見られるイチジク属の中では最大の葉を持ち、よく目立つ。

葉の形が観葉植物のフィカス・アルテシーマに似ているような気がする。

 

ギランイヌビワ。

太い枝に果嚢を沢山つけるのが特徴的で、根は板根状となる。

ギランは台湾の地名に由来するそうだ。

 

ガジュマル。

枝から気根を垂らし、他の木に絡みついて土台となる木を枯らしていく。

このような木を俗に絞め殺し植物、絞め殺しイチジクなどと呼ぶ。

また、ガジュマルにはキジムナーという精霊が宿るといわれている。

2001年に放送されたNHKのドラマ「ちゅらさん」でも、その旨が紹介された。

SKE48の「美しい稲妻」のPVにもこの木は出てくるが、あれは沖縄本島の大石林山で撮影されたそうだ。

 

今回の旅では撮り逃したが、参考までにアコウも載せたいと思う。

アコウもガジュマル同様、絞め殺しの木のひとつ。

ガジュマルよりも葉が大きい。

ガジュマルよりも耐寒性があり、紀伊半島まで分布する。

写真は夢の島熱帯植物園で撮影。

 

この他にも琉球地方にはイチジク属の樹木が分布するので、今度行くときには撮りたいと思う。