日曜日に、山梨県小菅村の鶴寝山・大マテイ山に行ってきた。


鶴寝山は昨年7月に初めて訪れたのだが、その際にブナの巨木が多いことに驚いた。

今回はブナ、イヌブナ、ミズナラ、クリなどの実を見るのを目的に訪れた。


上野原駅からバスに乗り、松姫峠へ。

(上野原駅からの鶴峠・松姫峠行きバスは4~7月、9月~12月15日までの土日祝日に運行されている)


松姫峠から20分程度歩くと、鶴寝山(標高1368m)の山頂に着いた。

雲の向こうに、微かに富士山が見える。



鶴寝山山頂から少し歩いた所にある松鶴(しょうかく)のブナ。

かなりの大きさだが、かなり樹勢が衰えている。

ネットで見た画像では葉を沢山つけていたため、ここ数年でかなり衰弱してしまったようだ。


鶴寝山から先は「巨樹の道」と呼ばれ、ブナ、イヌブナ、ミズナラ、クリ等の巨樹を多く見ることができる。

既に紅葉し始めているかと思ったが、まだまだ緑色だった。

三頭山よりブナの巨樹が多い。


暫く進むと、山沢入りのヌタで道は分岐する。

前回は栃の巨木を経て小菅の湯へ下る道を通ったので、今回は大マテイ山へ行く道を選んだ。


山沢入りのヌタより先も、巨樹が多い。

中でも私が驚いたのが下の写真のブナ。

胸高直径1m、樹高25m、樹齢300年くらいはあるだろうか?
東京近郊の山でこれだけ大きいブナを見るのは初めてかもしれない。

逞しい姿と迫力は圧巻だった。



ミズナラの巨木。

この木は根元から主幹が3本に分かれていたようだが、1本は損失した模様。

それでもかなりの大きさだった。


大マテイ山(標高1409m)に到着したが、広葉樹林に覆われ、展望はない。

この辺りから植林された針葉樹も混じり始めた。

大マテイ山から小菅の湯へ向かい、下山した。


ところで、本題の実はというと…。

ブナは実がそこそこ落ちているが、ほぼ全てがシイナ(中身が空っぽ)。

クリは時期が遅かったようで、イガだけが残っていた。

ミズナラも時期が遅いのか、殆ど見つからない。

イヌブナに至っては皆無であった。

イヌブナの実は何気にまだ見たことがないので期待していたのだが…。

イヌブナは高尾山でも多く見られるので、また探しに行こうかと思う。


帰りに小菅の湯で、小菅村で見られるカエデの葉がプリントされたクリアファイルを買った。

小菅村では19種類のカエデが見られるらしい。

私は最近、オニイタヤとエンコウカエデが識別できるようになった。

紅葉の時期にカエデの仲間も観察してみたいと思う。