先日、明治神宮を散歩してきた。






明治神宮は人工林であり、これらの木々は1915年(大正4年)から植樹された。


日本全国だけでなく、朝鮮半島や台湾からも献木が集められ、多種多様な木々が植えられたという。


現在では植生遷移が進み、シイ、カシ、クスノキなどの照葉樹林となっており、どんぐりの木も多く見ることができる。


主な種類はシラカシ、アラカシ、アカガシ、スダジイなどだが、イチイガシ、ツクバネガシ、ツブラジイなども少数ではあるが、混じっている。




写真は北参道にあるイチイガシ。


イチイガシは、北参道や原宿駅横の「杜のテラス」付近に植えられている。


東京ではあまり見られないため、明治神宮に来た際には立ち止まって暫く見入ってしまう。


主幹が真っ直ぐと伸びるのが特徴だが、葉はシラカシなどに比べ少ないように感じる。








武道場至誠館西側にあるツブラジイ。


歩道から少し奥の方にあるため、どんぐりは確認できなかったが、樹皮や真っ直ぐと伸びる主幹の様子から、ツブラジイでほぼ間違いないと思う。


西日本でツブラジイを観察し、特徴を捉えた後に明治神宮を訪問した所、混じっているのに気づいた。


他にも、明治神宮会館北側の駐車場付近でもツブラジイと思われる木を発見した。


今までスダジイばかりだと思っていたが、注意して観察すると思わぬ発見があったりする。







写真は大鳥居をくぐって、御社殿へ向かう途中の曲がり角にあるアカガシ。


このアカガシは、葉が普通のアカガシの倍近くあり、以前から気になっていた木である。


これが目黒区の大鳥神社、世田谷区の桜小学校にあるオオアカガシだろうか?






境内はとても広く、珍しい種類が紛れ込んでいることもあるため、ゆっくり見て回ればまだまだ新たな発見がありそうである。