久しぶりの更新ですが、事後報告となってしまい、申し訳ありません。

既にネットでの情報等で気が付いていた方もおられたと思いますが、八代港で保管されていましたホーバークラフトが、先月上旬に3艇ともに解体処理されました。

リアルタイムでお伝え出来なかったのは、所有者様、管理監督者様との協議の上での決まりごとがあったためです。
その代わり、所有者様と管理監督者様のご理解とご協力を頂きまして、解体処理前にホーバー継承の会 会員にてホーバークラフトの備品等の回収を行うことが出来ました。

残念ながら目標としていた「船体の静態保存」については努力不足で実現させることは出来ませんでしたが、その船体の一部分や運行当時の記録書類などは、なんとか故郷の大分県へ持ち帰ることが出来ました。

今回、引き揚げることが出来た備品等については、機会がありましたら今後の企画展示等で公開出来れば・・・と考えております。


ということで、少し前のお話。
ホーバーの解体に際して備品の引き揚げを認めて頂けるということで、継承の会 会員数名と現地へ向かったのが3月末。

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当初はどの程度の物品が有るか?判らなかったため、ちょっと余裕を見たこんなクルマで一路、大分市から熊本の八代港へ・・・

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昼前に現地着、3艇は今までと同様に岸壁の空き地に鎮座しておりました。

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そして管理監督者様と解体業者様の立会いの下、何をどれだけ引き揚げ可能か?(回収させて頂けるか?)の打ち合わせを実施。

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久しぶりに見て触ったコックピット・・・私も船内に入るのは2年ぶりで、すでに感無量・・・な感覚になってましたが、時間も限られるため、バタバタと物品の確認を急ぎます。

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乗船したことがある方には懐かしい風景ですよね・・・

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こうやって窓の外を見れば、横に泊まっているエメラルドの姿があり、ホーバー基地での姿を連想してしましました。
まあ、実際はこんなにすぐ横には留めないでしょうが・・・(笑)

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こんな掲示物などもそのまま(回収済み)

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しかし、エンジンや動力伝達機の腐食具合が年月を感じさせます。

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塗装も劣化して痛々しい・・・

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・・・やっぱアクアマリンのこの姿は悲しい・・・と、感傷に浸ってばかりいられないということで、参加会員総出で物品の解体、回収を開始!
猶予は夕方までの数時間ということで手分けしてバタバタの作業となりました。


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備品搬出中~

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客席も各艇より数脚を確保致しました

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運行記録や整備記録、それに船体の完成図書、これは本当に貴重な資料ですね。

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乗船したときに何となく眺めていたこの絵×2も確保致しました。

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操縦桿、計器類、書類、救命胴衣など、どんどん搬出します

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あっという間に夕方、時間が無いぞ~

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気が付いたら2トントラックが満載の状態に・・・(汗)
これでも小さかった~2トンロング借りときゃ良かった・・・とちょっと後悔。

ということで作業は無事終了、片付けして戸締りし、管理監督者様へ作業終了の連絡を入れました。

そして最後に当会の副会長が持参してくれた、ホーバーの生まれ故郷、岡山県玉野市の清酒を3艇それぞれにお神酒として捧げ、「長い間、本当にありがとう! そしてお疲れ様でした!」と、3艇の労をねぎらいまして、そして記念に・・・と会員とホーバーの集合写真を1枚。

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本当にこの写真が最後となりました。

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そして、数日後には解体作業が始まったとのこと。
アルミ合金の船ということで、あっという間に解体され、本当に何も無くなってしまいました。

なお、解体時の状況については、天燈茶房 TENDANCAFEさまのブログ


に詳しくアップされておりますので、興味がお有りの方はご覧下さいませ。
※運行当時の姿をご存知の方々からしますと、ちょっと悲しく、ショッキングな写真もありますので・・・

さて、今回回収した備品の数々、どこかで日の目を見れれば良いな・・・と整備を進めているところです。