◼️特許を分析する意義

・他社動向、自社立ち位置を明確にすることで、事業仮説の検証をする一つの材料になる

・当初想定していないような他社の動きがわかる場合がある

・自他社の特許バランスを見える化し、今後の知財活動に反映させる

◼️特許分析着手前のヒアリング

客(事業部等)に、特許分析でできるところとできないならところを伝える

・顧客の分析目的(事業課題、新規事業の仮説)を可能な限りヒアリングする

※ここが曖昧だと、時間をかけたのに分析が顧客の要望と乖離して無駄になる可能性がある

・分析前に仮説のストーリー(背景、課題、対策策提案)を描き、それを検証する分析をする

※そうすることで論理的に筋が通った分析が効率的にできる

・仮説のストーリー作りが胆なので、顧客と話したり、現場の課題を聞き取りしたり、関連部門と話したりして仮説のストーリーをつくる材料を集める。

※分析資料などの二次情報だけでは、作成者のバイアスがかかっているので斬新で的を得た仮説になりにくい傾向がある。そのため、現場の人との話から課題を吸い上げることが重要。その意味で、コロナでテレワーク化した現在、技術との雑談がしにくくなっているので仮説作りがしにくくなっているように思う

◼️特許分析前の設計

・特許情報を現実世界に紐付けることを意識する

 例えば、他社特許は他社なこのサービスに利用してる。近年、ある分野の他社特許出願が集中うしてるならこのような動きをしてくるかもしれない。

・全体像(マクロ、鳥の目)調査と、各特許(ミクロ、虫の目)の調査をする。これにより、他社の技術潮流がわかり(魚の目)、今後他社が注力することが予測できる可能性が高まる。

・全体像(マクロ、鳥の目)調査は、件数推移や分類分析等の統計分析。

各特許(ミクロ、虫の目)の調査は適切な技術分類を作成し個別特許に分類付与する。技術分類(特許を整理する棚)の分け方が胆になる。特許を見ながら適宜分類作成するやり方もあるが、出来るだけ、事前に顧客(事業部の技術キーマン)に妥当な分析目的に合う分類を聞き取り、その情報を参考に知財で分類を定義する。分類にはその他を入れておくとよい(その他に格納された特許が増えてきたら、必要に応じて新たな分類を作成する)。

◼️特許分析

・母集合の検索式が非常に大事。できるだけ漏れなく、かつ、ノイズが少ない集合を作る

・初めはドンピシャの式を作り、欲しい特許(パイロット文献と呼ばれている)を複数出せたら、付与されてる分類を見る。また、検索式の妥当性を検証するため、パイロット文献の適合率を確かめる。

 

☆一旦ここまで。今後追記します。分析についてコメントいただけると幸いです。