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下水管210メートル 緊急度1 京都市、放置で陥没リスク
朝日新聞社
埼玉県八潮市で1月に起きた道路陥没事故を受け、全国で実施された下水管の特別重点調査で、京都市内では計210メートルの下水管が、原則1年以内に対策が必要な「緊急度1」と分類された。放置すれば陥没につながるリスクがあるため、市は防食処理などの対応をとるとしている。
調査は、国土交通省が「直径2メートル以上」で「敷設から30年以上が経過」した約5千キロの下水管を対象に、自治体に呼びかけて実施された。京都市では、八潮市の陥没現場と似た地盤などの条件にあてはまる約2キロを6~8月に調べた。
その結果、「緊急度1」が中京区の四条河原町交差点から北に208メートルと、右京区の五条通と佐井通の交差点から南に2メートルの下水管で確認された。また、応急措置をした上で5年以内に対策が必要な「緊急度2」も52カ所、計52メートル見つかった。市上下水道局によると、経年劣化が進んでいるとみられるが、地中の空洞は確認されず、「ただちに陥没につながる心配はない」という。応急措置として防食処理やひび割れの修復などをし、2030年度末までには全体を補修する予定。
国交省の発表によると、府内ではほかに、府管理の830メートルと福知山市内の276メートルで、「緊急度2」の下水道管が確認された。
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当初配信した記事で、下水管のある箇所が「四条河原町交差点から南に208メートル」とあるのは「北に208メートル」の誤りでした。記事を修正しました。(山田みう)