原発(=非人道的なエネルギー)とは決別すべきだ
 西山香奈(書籍編集事務、埼玉県所沢市)

 資源エネルギー庁が第7次エネルギー基本計画(案)に対するパブリックコメントを募集していた。
 東京電力福島第一原発の事故以降「原発について依存度を低減する」としてきた方針を「原発を最大限活用する」方針への大転換である
 「否」の声がしっかり届いてほしい。

 資料に自を通したが、到底納得できるような内容ではない。
 第6次エネ基以降の状況変化を口実に原発回帰へ誤誘導している。
 フクシマへの「反省と教訓」を繰り返し持ち出すが、現実は誰も責任を取らず(取れず)、廃炉作業は現在進行形で終わりは見えない。
 原発は、安全性を大前提としたエネルギー政策の基本方針(S+3E)(注)に合致しない。
 非人道的なエネルギーとは決別すべきだと思う。
         (1月29日「東京新聞」朝刊5面「発言・読者とともに」より)