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2024年11月16日 07時59分 東京新聞

高齢者の新たな足に 沼津市愛鷹地区で外出支援巡回車の実証実験開始 住民主体で運行

外出支援巡回車から降りるお年寄りたち=沼津市の「ららぽーと沼津」で

 運転免許証の返納などで外出の機会が減少し、引きこもりがちになる高齢者は少なくない。そんな課題を解決するべく、住民主体で外出支援巡回車を運行する実証実験が、静岡県沼津市愛鷹地区でスタートした。(岩崎加奈)

 坂の多い愛鷹山麓の赤坂地区。13日午前10時に「消火栓前」を出発した一台の車は、お年寄りを途中で拾いながら、やがて6人の定員となった。赤坂自治会が運行を始めた巡回車。車は約20分後、ショッピングセンター「ららぽーと沼津」に到着し、さらに愛鷹地区センターに向かった。

 ららぽーと沼津で降りた杉山栄子さん(80)は、約7年前に子どもに頼まれて免許を返納したといい、「高齢者の新たな足となるのは助かる」と話した。

 車を運行するのは、赤坂自治会の「愛鷹地区移動支援プロジェクトチーム」。実証実験では12月18日までの毎週水曜に、1日4本運行する。片道300円で、事前に参加を表明した同自治会の14人のお年寄りが利用したいときに利用する。

 

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