若い方たちも、「持ち歩くのは怖いよね」と「マイナ保険証」について話していました。

 

 

 

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マイナ保険証 高齢者施設に戸惑い 預からない方針決めた施設も

 

「マイナ保険証」への移行が12月2日に迫るなか、高齢者施設の現場では戸惑いの声があがっています。背景には、利用者の保険証を「預かる」という施設ならではの運用があるからです。

 

東京 葛飾区の特別養護老人ホームでは、71歳から104歳までの91人の高齢者が入所しています。

入所者の多くが、日常生活を1人で送ることが困難な要介護度4。

病院には家族の代わりに施設の職員が付き添うことが多いため、健康保険証は事務所内の鍵付きの棚ですべて預かっています。

しかし、施設では、12月2日から移行するマイナ保険証は「預からない」という方針を決め、11月から入所者の家族にお便りを発送しています。

その理由は、取り扱いの責任が重すぎるというものです。

マイナ保険証の場合は、原則、暗証番号が必要になることや、悪用されると、税や年金など保険資格以外の重要な個人情報にアクセスされるおそれがあるためです。

また、管理の問題もあります。

国は、マイナ保険証を施設で預かる場合は、鍵付きのロッカーなどにすることや、管理を行う職員の範囲を定めることなどの手順を示していますが、緊急で受診が必要なこともあり、管理する職員を限定することは現実的ではないといいます。

この施設のように利用者の健康保険証を保管する運用をしているところは、高齢者施設をはじめ、障害者施設や養護施設などがあります。

特別養護老人ホーム「葛飾やすらぎの郷」の落合直人施設長は「複数の職員が頻繁に保険証を持ち出す現状があるなかで、貴重品ともいえるマイナンバーカードを預かることは難しいです。いつか、マイナ保険証に完全に切り替えないといけない時期がくるのではと、不安に感じています」と話していました。

マイナ保険証 高齢者施設から戸惑いの声 預からない方針決めた施設も “取り扱いの責任重すぎる” | NHK | マイナンバー