イスラエルの「戦争犯罪」国連が指摘

 パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘をめぐり、国連の独立調査委員会は10日発表した報告書で、医療従事者や医療機関に「容赦なく意図的な攻撃」を続けるイスラエル軍の行為は、戦争犯罪と特定の集団を絶滅させる人道
に対する罪にあたると非難した。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマス双方に、人質に対する性暴力などへの責任があるとも指摘した。調査委を率いたピレイ元国連人権高等弁務官は声明で、「イスラエルは、医療施設に対する前例のない無謀な破壊行為を直ちに停止しなければならない」と訴えた。

 報告書は、イスラエル軍はガザの医療関係者を故意に殺害、拘束、拷問していると指摘した。戦争犯罪の具体例の一つとして、今年1月末に子ども5人を含む7人家族が乗る避難車両と、近くを走る人道支援組織の救急車が相次いで砲撃を受け、救急隊員2人を合わせた9人全員が死亡した事件を検証。現場はイスラエル軍によって立ち入りが妨げられ、遺体
が収容されたのは12日後だったという。
                         (10月11日毎日新聞夕刊より)
 詳細は 国連調査委、イスラエルの「戦争犯罪」指摘 医療従事者への攻撃で
    https://mainichi.jp/articles/20241011/k00/00m/030/061000c


 ◆ イスラエル軍の攻撃で国連レバノン暫定軍の兵士2人が負傷 
  2日連続 人員派遣のイタリア国防相「戦争犯罪に該当する  可能性がある」

 中東レバノンとイスラエルの国境の監視を担う国連レバノン暫定軍に所属する兵士2人が11日、イスラエル軍の攻撃により、けがをしました。暫定軍をめぐっては、前日にもイスラエル軍の攻撃で兵士2人がけがを
したばかりです。

レバノン南部に駐留し、イスラエルとの国境を監視する国連レバノン暫定軍は11日、南部ナクラにある監視塔付近で2度の爆発があり、兵士2人がけがをしたと発表しました。

 一方、イスラエル軍は「差し迫った脅威に対し発砲した際に、国連レバノン暫定軍の拠点に命中し、暫定軍の2人がけがをした」と明らかにしました。

 イスラエル軍は、暫定軍に対して「数時間前から、保護区域に入りそこに留まるよう指示していた」と主張しています。

 この監視塔では、前日にもイスラエル軍の攻撃で2人がけがをしたほか、別の暫定軍の施設にも攻撃があり、車両や通信システムが損傷するなどしていました。

 暫定軍に多くの人員を派遣しているイタリアの国防相は10日、「戦争犯罪に該当する可能性がある」などとイスラエル軍を強く非難したほか、各国からも厳しい声が上がっています。
                (10月12日 TBSニュース1:55配信)
    https://news.yahoo.co.jp/articles/8286fee8c2065ac19035b0b50725c7fd8b93cc1b