ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
【速報】気象庁「巨大地震注意」の「南海トラフ地震臨時情報」を発表 地震への備えを
TBS NEWS DIG Powered by JNN
気象庁は、午後4時43分に日向灘で発生した地震に連動して別の巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっているとして、「巨大地震注意」の「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。
【最新映像】宮崎・日南市で震度6弱 南海トラフ「巨大地震注意」が発表
気象庁は午後4時43分に発生した最大震度6弱を観測する地震と「南海トラフ地震」の関係について、地震の専門家からなる評価検討会を開き、調査をしていました。
その結果、南海トラフ巨大地震の想定震源域でマグニチュード8クラス以上の新たな巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっていると評価されたとして、「巨大地震注意」の「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。
「巨大地震注意」では原則として事前の避難が呼びかけられることはありませんが、南海トラフ巨大地震で被害が予想されている地域、特に地震発生後では津波からの避難が間に合わない地域では自治体の発表する情報に注意してください。また、家具の固定や避難経路の確認など地震への備えを点検してください。 過去の事例ではマグニチュード8クラス以上の地震が7日以内に起きる頻度は、平常時は0.1パーセント程度ですがマグニチュード7.0以上の地震発生直後ではこの頻度がおよそ0.5パーセントに高まります。
地震 NHK
【地震速報】宮崎 日南市で震度6弱 1週間ほど同程度の揺れ注意
8日午後4時43分ごろ地震がありました。
震源地は日向灘で震源の深さは31キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.1と推定されます。
専門家は「1週間程度、同程度の揺れが発生する可能性がある」と注意を呼びかけています。
各市町村の震度は以下のとおりです。
▼震度6弱が、宮崎県日南市。
▼震度5強が、宮崎市、宮崎県都城市、宮崎県串間市、鹿児島大崎町。
▼震度5弱が、宮崎県小林市、宮崎県三股町、宮崎県高原町、宮崎県国富町、宮崎県高鍋町、宮崎県新富町、鹿児島市、鹿児島県鹿屋市、鹿児島県垂水市、鹿児島県曽於市、鹿児島県霧島市、鹿児島県姶良市、鹿児島県東串良町、鹿児島県肝付町。
▼震度4が、愛媛県伊方町、福岡県柳川市、福岡県大川市、佐賀市、佐賀県神埼市、佐賀県白石町、熊本市西区、熊本市南区、熊本市北区、熊本県八代市、熊本県人吉市、熊本県玉名市、熊本県菊池市、熊本県宇土市、熊本県宇城市、熊本県阿蘇市、熊本県天草市、熊本県合志市、熊本県美里町、熊本県和水町、熊本県産山村、熊本県高森町、熊本県西原村、熊本県南阿蘇村、熊本県氷川町、熊本県芦北町、熊本県津奈木町、熊本県錦町、熊本県多良木町、熊本県山江村、熊本県あさぎり町、大分市、大分県佐伯市、大分県臼杵市、大分県竹田市、宮崎県延岡市、宮崎県西都市、宮崎県えびの市、宮崎県綾町、宮崎県木城町、宮崎県川南町、宮崎県都農町、宮崎県椎葉村、宮崎県美郷町、宮崎県高千穂町、宮崎県五ヶ瀬町、鹿児島県出水市、鹿児島県指宿市、鹿児島県薩摩川内市、鹿児島県いちき串木野市、鹿児島県南さつま市、鹿児島県志布志市、鹿児島県南九州市、鹿児島県伊佐市、鹿児島県竹島、鹿児島県さつま町、鹿児島県湧水町、鹿児島県錦江町、鹿児島県南大隅町。
専門家「1週間程度は同程度の揺れのおそれ」
今回の地震と津波について東京大学地震研究所の佐竹健治名誉教授は「日向灘では過去の地震でも津波で床上浸水や船が沈没するなどの被害が出ている。津波は注意報レベルなので、高台へ逃げる必要はないが、夏休み中で海岸にいらっしゃる方がいるかもしれないので、そうした場合は、海岸には近づかないでほしい」と呼びかけました。
また、今後の注意点については「マグニチュード7クラスの地震が起きると、同程度の揺れが1週間程度は、発生する可能性がある。南海トラフ地震臨時情報の内容がどうであれ、注意してほしい」と話しています。
専門家「“日向灘地震”のひとつか 家の中の安全確認を」
宮崎県内で地震の観測を続けている京都大学防災研究所宮崎観測所の山下裕亮 助教は「震源となった日向灘では、1931年、1961年、それに1996年と、およそ100年の間に30年から35年の周期で繰り返し大きな地震が起きている。いわゆる『日向灘地震』と呼ばれている地震で、今回もその1つではないかと見ている」と分析しています。
その上で、「いまも地震活動が続いていて今後2、3日は強い揺れを伴う地震に注意が必要だ。特に夜間に大きな揺れが起きても大丈夫なように家の中の安全を確認してほしい」と呼びかけています。
林官房長官「自治体の避難情報などに注意し行動を」
林官房長官は臨時の記者会見で「政府としては地震発生後ただちに官邸危機管理センターに官邸対策室を設置するとともに関係省庁の局長級による緊急参集チームを招集し、総理の指示を踏まえ、人命第一の方針のもと、被害状況の把握と救命・救助などの災害応急対策に総力を挙げて取り組んでいる」と述べました。
また、「引き続き、被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に、救命救助活動を最優先に、災害応急対策に全力で取り組んでいく」と述べました。
その上で、国民に対し、「引き続き震度6弱程度の地震の発生に注意をいただくとともに、揺れの強かった地域に住んでいる人は、自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意しつつ行動いただくようお願いする」と呼びかけました。
岸田首相 「強い揺れに注意 命を守る行動を」
今回の地震を受けて、岸田総理大臣は午後4時50分、
▽国民に対し津波や避難などに関する情報提供を適時的確に行うとともに住民避難などの被害防止の措置を徹底すること、
▽早急に被害状況を把握すること、
▽自治体とも緊密に連携し人命第一の方針のもと、政府一体となって被災者の救命・救助などの災害応急対策に全力で取り組むことを指示しました。
また、午後5時40分すぎ、総理大臣官邸で開かれたデジタル行財政改革に関する会合で「国民に対する情報提供と住民避難などの被害防止措置の徹底、被害状況の早急な把握、また政府一体となった被災者の救命・救助などの災害応急対策の3点を指示した。『南海トラフ地震臨時情報』が発表され、被害の情報を収集している。このあと私も報告を受けるが、引き続き強い揺れに注意し命を守る行動をお願いしたい」と述べました。
気象庁は記者会見へ
午後4時40分すぎに宮崎県で震度6弱の揺れを観測した地震について、気象庁は午後5時45分から記者会見を開いて警戒点などについて説明することにしています。
危機管理センターに官邸対策室設置
政府は、午後4時44分、総理大臣官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置し、関係省庁や自治体と連絡を取るなど情報収集を進めています。
松村防災担当大臣は午後5時前、総理大臣官邸に入る際に記者団に対し「これから状況を確認する」と述べました。