奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件で、主犯格の元課長補佐の男の差し戻し裁判開始
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8/7(水) 20:09 高知さんさんテレビ
「真実を隠したまま元課長をかばうのは…」奈半利町元課長補佐差し戻し審で一転《賄賂の認識認める》
奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件で、主犯格の元課長補佐の男の差し戻し裁判が始まりました。
元課長補佐はこれまでとは一転、「真実を明らかにする」と賄賂の認識があったことを認めました。
2020年、奈半利町役場に入った強制捜査から4年5カ月。
主犯格とされる奈半利町の元課長補佐柏木雄太被告(45)はこれまでの裁判で、両親と共謀し、ふるさと納税の返礼品の扱いで便宜を図った見返りに9197万円を受け取った収賄の罪は認めていますが、町の元課長と共謀し、179万円を受け取った受託収賄については無罪を主張していました。
一審の高知地裁は収賄を認定した一方で、受託収賄については「成立しない」として第三者供賄を認定。これに対し高松高裁は「判決は不合理で事実誤認がある」として審理を高知地裁に差し戻していました。
8月7日高知地裁で行われた差し戻し裁判に出廷した柏木被告は「真実を明らかにしたい」とこれまでの証言を一転させました。無罪を主張していた受託収賄について賄賂の認識があったことや元課長との共謀を認めました。 そのうえで一審で「賄賂の認識が無かった」と異なる証言をしたことについては「弁護士に止められた」と主張しました。
さらに元課長から「『金になる話はないか』と何度も要求され、断ることができなかった」「捜査が始まったころ口裏合わせの連絡がきた」そして被告は最後に「真実を隠したまま元課長をかばうのはどうにもならない。
全てを話して反省しなければならない」と述べました。
裁判は来月4日に結審します。〆
高知さんさんテレビ