山々は除染出来ず、山の仕事で生きていくことは無理
  福島県の地震・津波による原発事故は他人事では無い
  原発をこれ以上続けてはいけない
  止めて今から廃炉に向けていくべき

 

7/26(金)第38回原発いらない金曜行動(官邸前)へのメッセージ
 └──── 木幡ますみ(福島県大熊町、町会議員)

◎ 震災原発事故から13年が経ちましたが、事態はかなり大変になって来ています。
 一度原発周辺の住民は避難を余儀なくされましたが、高齢者を中心に誰も知らない人ばかりの所で、「避難者はお金を沢山貰っているんでしょう」とか、「医療費も無料だから避難先にいないで早く自分の所に帰りなさい」等と嫌みを言われ、我慢出来ないと戻っては来てみたものの、そこはもはや震災原発事故以前の懐かしい場所ではなかった。

◎ 自宅の解体、庭や畑等の除染等がされ、何処が何処だかわからない
更に親しかった友や地域の皆さんが数える程しかいないと住宅に一人で朝から晩まで誰とも話さず、とじ込もってしまう。
 確かに大熊町には若い方々もかなりいますが、その方々の多くは移住者と言われる方々で特に福島県外からの移住者の方々が多く、帰還されて来た方々とはほとんど面識がなく分断的な構造があり、帰還されて来た住民と移住者のこれからの交流をどう作って行くか。
 又、最も大事な、いや大変な第一原発の廃炉に向けて地震や事故が無いことを願って、住民をどう守って行くか。

◎ 福島第一原発事故が起きた地元は、除染を実施して行くことが優先されていくが、山々は除染出来ず、今の私達が生きて行く中で山の仕事で生きていくことは無理でしょう。
 しかしそれに加えて税金を取る田や畑、山々、いわゆる固定資産なる物を持っている住民に税金が掛けられて行く。一つ一つが日本では初めての事です。これで良いのかと毎日が葛藤の連続です。

◎ しかしこれは日本にとっては初めての事で、日本中にある原発の立地市町村にとっては始まりではないか。福島県の地震・津波による原発事故は他人事では無い事をしっかりと福島県の原発事故、そしてその後について日本中の皆さんはウソも隠し立ても無くしっかりまなぶべきではないか。
 更に原発をこれ以上続けてはいけない。
 止めて今から廃炉に向けて行くべきでしょう。