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衆議院 NHK
自民 堀井学衆院議員に強制捜査 事務所捜索 公選法違反の疑い
自民党の堀井学衆議院議員が、選挙区内の人に秘書や家族を通じて香典を渡すなど違法な寄付を繰り返していた疑いがあるとして、東京地検特捜部は、公職選挙法違反の疑いで、東京・千代田区の衆議院第二議員会館にある堀井議員の事務所などを捜索し、強制捜査に乗り出しました。違法な寄付は贈った枕花とあわせて数十万円分になる疑いがあるということで、特捜部は議員の認識など詳しい経緯の解明を進めるものとみられます。
捜索を受けているのは、東京・千代田区の衆議院第二議員会館にある自民党の堀井学議員(52)の事務所と、北海道登別市にある地元事務所です。
このうち議員会館の事務所には、午前10時45分ごろに東京地検特捜部の係官十数人が入りました。
公職選挙法は、政治家本人が参列してその場で渡す場合を除き、選挙区内の人に香典を渡すことを違法な寄付にあたるとして禁じていますが、関係者によりますと、衆議院比例代表北海道ブロック選出の堀井議員は、2年ほど前に、みずからが参列しない通夜や葬儀で、選挙区内の人に複数の秘書や家族を通じてたびたび議員名義の香典を渡していた疑いがあるということです。
特捜部は、派閥の政治資金パーティーをめぐる捜査の過程でこうした疑いを把握し、捜査を進めていました。
堀井議員は、国会出席などのため地元を離れている時も、香典を渡す相手や金額について秘書などからLINEで報告を受けたり指示したりしていたということで、特捜部は捜索で押収した資料を分析するなどして、議員の認識など詳しい経緯の解明を進めるものとみられます。
堀井議員は、自民党安倍派から、おととしまでの5年間に2196万円のパーティー収入のキックバックを受けたにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかになって、内閣府副大臣を辞任し、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されています。