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土砂崩れが起きた山の頂上では松山城の復旧工事
今回、土砂崩れが起きた山の頂上には、松山城の天守があります。
松山城の天守の東側では、去年7月の大雨で緊急車両が通る道路沿いの壁が傾いたことから、今月から復旧工事が行われていました。
工事は山の斜面沿いに壁を設置するもので、斜面には雨水が地面にしみこまないようブルーシートがかけられていました。
今回の土砂崩れは、そのブルーシートの辺りから斜面を削るように崩れているのが確認されていて、松山市は土砂崩れの起点や原因などを調査する予定だとしています・・・
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愛媛 NHK
松山 土砂崩れ住宅などに流れ込む “3人逃げ遅れ” 捜索続く
12日朝早く、松山市で、松山城がある山の斜面が崩れて土砂崩れが発生し、複数の住宅やマンションに土砂が流れ込みました。土砂に巻き込まれた住宅に住んでいたとみられる3人と連絡が取れなくなっているということで消防や警察が捜索にあたっています。
山の斜面が崩れ落ちる 複数の住宅やマンションに土砂
松山市消防局によりますと12日午前4時前、松山市緑町で、頂上に松山城がある山の斜面が幅50メートル、高さ100メートルにわたって崩れ落ち、ふもとにある複数の住宅やマンションに土砂が流れ込みました。
消防によりますと、現場では木造2階建ての住宅に住んでいたとみられる3人と連絡が取れなくなっているということで消防や警察が捜索にあたっています。さらに一時、ガス漏れに関する通報も相次いだため、周辺世帯へのガスの供給を停止し詳しく調べています。
- 注目
清水地区の1万3226世帯 2万2062人に「緊急安全確保」
土砂崩れを受けて、松山市は、周辺の清水地区の1万3226世帯、2万2062人に「緊急安全確保」を出しました。
警戒レベルが最も高いレベル5で、近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など、周囲の状況を確認し、少しでも安全な場所で命が助かる可能性の高い行動を取るよう呼びかけています。
松山市では、10日の降り始めから12日8時までの雨量が平年の1か月分に相当する213ミリとなっていました。
松山 清水小学校に32世帯57人避難(10:20時点)
松山市の清水小学校には午前10時20分時点で、32世帯57人が避難しています。
避難所となった体育館には、扇風機が設置されたり、水やパンなどの物資が用意されたりしています。
避難してきた現場近くで飲食店を営む60代の男性は「店のガラス戸が割れて泥水が流れ込み、店内は10センチほど泥がたまっていました。50年近く住んでいますが、こんなことは初めてで怖かったです」と話していました。
松山大学 全キャンパスで休講
松山大学は、文京キャンパスと樋又キャンパスがある松山市の清水地区に緊急安全確保が出されたことなどを受けて、すべてのキャンパスで12日の授業を休講としました。
また大学によりますと、土砂崩れが発生した松山市緑町の周辺にはおよそ150人の学生が住んでいるということで、大学は対象の学生に対して電話やメールで安否確認を進めています。
これまでのところけが人などは確認されていないということです。
このほか、大学では文京キャンパスの体育館を避難所として開放し、学生や地域の人を受け入れているということです。
専門家「多くの水や木を巻き込んで押し寄せた」
松山市で発生した土砂崩れについて、東京農工大学の石川芳治名誉教授は「山の頂上が崩壊した崖崩れだと考えているが、地形の影響もあってか崖崩れにしては水っぽく、土砂が遠くまで流れ下っている。山の頂上から住宅地までの高低差がおよそ100メートルあり、土砂が崩れた際に山に降った多くの水や木を巻き込んで住宅に押し寄せたと考えられる」と指摘しています。
また「松山市ではきょうにかけても雨が降っていたが、ピークはきのうの明け方だった。多くの雨が降ったタイミングで斜面の崩壊が起きるのが一般的で、過去に例がないことはないが、大雨から1日遅れて起きる土砂災害は珍しい」と述べました。
その上で「崩れた斜面の上側には風化した土砂が残っているように見える。今後、崩壊が拡大する可能性がある」として警戒するよう呼びかけていました。
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土砂崩れが起きた山の頂上では松山城の復旧工事
今回、土砂崩れが起きた山の頂上には、松山城の天守があります。
松山城の天守の東側では、去年7月の大雨で緊急車両が通る道路沿いの壁が傾いたことから、今月から復旧工事が行われていました。
工事は山の斜面沿いに壁を設置するもので、斜面には雨水が地面にしみこまないようブルーシートがかけられていました。
今回の土砂崩れは、そのブルーシートの辺りから斜面を削るように崩れているのが確認されていて、松山市は土砂崩れの起点や原因などを調査する予定だとしています。
松山市によりますと、土砂崩れの発生を受けて松山城は営業中止としたほか、ロープウエーの運転を見合わせたり、天守に向かう4つの道も通行止めにしたりする対応を取ったということです。
松山市「当時は危険との情報なかった」
松山市が「緊急安全確保」を出したのが土砂崩れが起きたあとだったことについて、市は「土砂崩れが起きた当時は危険であるという情報はなく、当時の状況では避難情報を出していなかった」と説明しています。
12日午前4時前に松山市緑町で土砂崩れが起き、これを受けて市は午前5時に清水地区に「緊急安全確保」を出しました。
土砂崩れが起きた当時、松山市内には大雨注意報が発表されていましたが、大雨警報や土砂災害警戒情報は出ていませんでした。
一方で、市は11日午後5時から土砂災害のおそれがあるとして、市内の公民館や小学校など35か所に自主避難所を開設していました。
「緊急安全確保」が出されたのが土砂崩れが起きたあとだったことについて、松山市防災危機管理部は「避難の情報はさまざまな情報を収集して判断している。今回の大雨でも気象警報や土砂災害の危険がないかを確認していた。土砂崩れが起きた当時は危険であるという情報はなく、避難情報を出していなかった」と説明しています。
松山市内の雨 警報は午前4時半すぎ
気象庁によりますと、松山市では10日夜遅くから断続的に雨が降っていて、11日午前4時までの1時間には41ミリの激しい雨が降りました。
その後も断続的に発達した雨雲がかかり、今月10日の降り始めから12日午前4時までに降った雨の量は197.5ミリと、平年の7月1か月分の9割近くにのぼりました。
土砂災害が起きたとみられる12日午前4時前の時間帯は、松山市内に大雨注意報が発表されていました。
その後、午前4時半すぎに大雨注意報が警報に切り替えられ、午前7時には降り続く大雨で土砂災害の危険度が高まっているとして、気象台と県は土砂災害警戒情報を発表しました。
松山地方気象台「大雨警報の基準超える予想ではなかった」
土砂災害が起きたとみられる12日午前4時前の時間帯には、松山市内に大雨注意報が発表されていましたが、大雨警報や土砂災害警戒情報は出ていませんでした。
この判断について松山地方気象台は「当時は、土砂災害の危険度の指標となる『土壌雨量指数』が大雨警報の基準を超える予想ではなかった」と説明しています。
気象庁によりますと松山市では10日夜遅くから断続的に雨が降り、12日明け方の時間帯には発達した雨雲がかかって、午前4時までの48時間に降った雨の量は197.5ミリとなっていました。
土砂災害が起きたとみられる12日午前4時前の時間帯には、松山市内に大雨注意報が発表されていましたが、大雨警報や土砂災害警戒情報は出ておらず、午前4時半すぎに注意報が警報に切り替えられました。
この判断について松山地方気象台は「午前4時前の当時は、土砂災害の危険度の指標となる『土壌雨量指数』が大雨警報の基準を超える予想ではなかった」として大雨警報や土砂災害警戒情報を出す基準ではなかったと説明しています。
そして大雨注意報を警報にかえたタイミングについて気象台は「その後、雨が強まり警報の基準を超える予想になったため、切り替えた。土砂崩れの発生を受けて切り替えた訳ではない」と説明しています。
その上で警報が出ていない中で土砂災害が起きたことについては「判断について適切だったかどうか県などの関係機関と検討していきたい」と話しています。
NHKのヘリコプターの映像 マンションや住宅に土砂流入
午前8時ごろにNHKのヘリコプターが松山市の上空から撮影した映像です。
松山城がある山の頂上近くから山肌がえぐられるように崩れている様子が確認できます。
土砂は木をなぎ倒しながら斜面を流れ下ったとみられ、ふもとでは横幅数十メートルにわたって山肌が露出し、大量の茶色い土砂がマンションや住宅の中に流れ込んでいます。
住宅は少なくとも2棟で大きな屋根が押しつぶされ、1階部分は土砂や流されてきたとみられる樹木で覆われています。斜面からいまも水が流れ出ている様子もみえます。
その脇に立つマンションも4階くらいの高さまで土砂のあとがありベランダの柵が破損している状態で、6階ほどの高さに樹木が引っ掛かっている様子も確認できます。
周辺の住宅街の道路にも茶色い泥が流れ出て広い範囲に広がっていて、消防隊員とみられる人たちが活動している様子もみられます。
電線に倒れた木 道路には茶色い泥
午前6時すぎに松山市内で撮影された映像ではマンションや住宅が建ち並ぶ住宅街の裏手に見える斜面で茶色い山肌が見えています。
斜面の下にある電線には倒れた木が引っ掛かっている様子もみえます。
住宅街の道路には斜面から流れ出てきたとみられる茶色い泥が大量にたまっている様子が確認できます。
周辺には多くの消防車両やパトカーが集まっています。
現場近くに住む人「地響きのような音で目が覚めた」
土砂崩れがあった松山市の現場近くに住む人が午前5時すぎに撮影した映像です。
マンションや住宅が建ち並ぶ住宅街の道路に、倒れた木などが混じった茶色い泥が流れ込んでいます。車のタイヤの半分程度の高さまで泥がつかっています。
また、消防車両やパトカーが集まり、消防隊員などが現場の状況を確認している様子がわかります。
撮影した男性はいま自宅のマンションを離れ、市内の実家に避難しているということです。
男性は「午前4時ごろに『ゴゴゴ』と地響きのような音がして、目が覚め、ベランダに出たら裏手の山で土砂崩れが起きていました。午前5時ごろにも大きな音がして、外を見ると道路にまで土砂が流れ出していて、かなり恐怖を感じました」と話していました。