「天井無き牢獄」を開放せよ! FREEPALESTINE!
  800人の市民・労働者がかけつける
   5/25  「殺すな!ガザ地区停戦!緊急行動」に参加して
  

 二人のメッセージ(落合恵子さんと神田香織さん)紹介
  横田朔子(たんぽぽ舎 ボランティア)


 イスラエル政府のガザの人びとに対するジェノサイドがエスカレートする中で、5月25日(土)緊急行動に、たんぽぽ舎の仲間たちと参加しました。
 主催は、「ガザ地区即時停戦市民行動」。呼びかけ人は、浅野健一、雨宮処凛、落合恵子、鎌田 慧、神田香織、佐高 信、永田浩三、前川喜平、柳田 真、柳 広司(敬称略)。

 ―呼びかけー

 イスラエル政府によるガザの人びとへの虐殺行為を怒りと悲しみを抱く世界の人々と連帯します。ひとりひとりの人間の命より大切なものはありません。憎悪と報復の応酬は、際限なく拡大し、けっして平和をもたらすことはありません。
 戦争によって利益を得る者に、この世の居場所を認めてはなりません。
 イスラエル政府は、パレスチナの人々への蛮行を、即刻やめよ。
日本政府とアメリカ政府に戦争をやめさせるよう、最大限の働きかけをせよ。(前川喜平)

 イスラエル大使館にほど近い歩道には車道を挟む両側に800人の市民・労働者がつめかけ、13時開会。
 呼びかけ人の鎌田さん、雨宮さん、佐高さん、参加した市民等が登壇。ガザの悲惨極まりない状況、イスラエル政府の許しがたいジェノサイドに対する抗議等の発言が続き、当日会場に来られなかった落合さんと神田さんからはメッセージが寄せられ、横田が代読。お二人のメッセージをぜひ皆さんにお伝えしたく、紹介します。

 呼びかけ人のイスラエル大使館への抗議行動のあと、電車を乗り継ぎアメリカ大使館への抗議行動が行われ、散会しました。

 イスラエルでは、毎週末、商都テルアビブやエルサレムなどで、戦闘より人質解放を優先するよう求め、ネタニヤフ政権の退陣を求める抗議デモが開かれており、デモは数千人から数万人が参加し、政権への圧力を強めている、と報道されています。(毎日新聞、5月2日)

 800人の参加者一人一人が周りに呼びかけ、ガザ地区の人々への虐殺行為を即刻やめさせるよう日本の世論を高めていきましょう。

※メッセージ紹介

○5.25殺すな!ガザ地区即時停戦緊急市民行動
  ……まずはガザ停戦! それ以外に何がある!
  いまから、ここから、「わたし」から……。
                      落合恵子 

 こうしている間にもガザの子どもたちは…。想像するだけで息が苦しくなる。私たちは座して、ニュースを観ているだけでいいのか。爆風で羽のように吹き飛ばされたあの子。食料も水も医薬品もないまま、なぜそうなったのか もわからないまま最期を迎える子どもの、大きく見開いた眸は何を見ているのか。「飢えて泣く子の前で文学は何が可能か」とといかけひとがいた。同じ問いをいま私たちはつきつけられている。 飢えて死ぬ子の前で、大人は何が可能なのか、と。子どもは、どの国の、どの社会に生まれるかを選ぶことはできない。ヒトラーのホロコースト
第一次、第二次の世界規模の戦争、ボスニア、ルアンダなどのジェノサイド。それらの反省もないままガザにおいていままたジェノサイドをおかす。この国は何をしている? わたしたちは何をしている?
米国の学生の抗議行動から学ぶものはないか?
 ……子どもは今を生きている。その子どもに、「明日まで待てとは言えない」。チリの詩人であり教育者であり外交官 ガブリエラ・ミストラルは言った。
 ガザの子どもに、あなたは言えるか?「明日まで待て」

○「殺すなガザ地区停戦緊急行動」へのメッセージ
                      講談師 神田香織

 イスラエルのガザ攻撃開始から7カ月もたつというのに、この明らかなジェノサイドは終わることなく、激しさを増す一方です。ついには追い詰められた住民が身を寄せる南部ラファへの本格的な攻撃が始まってしまいました。水もなく食べるものもなくやせ衰えていく子どもたち、赤ん坊までも殺され続けているこの現状を、私たちはいつまで忸怩たる
思いで見守るしかないのでしょうか。
 今、米国はじめ世界中の大学生たちも抗議の声をあげ、闘っています。

日本でも多くの人たちがこれ以上殺すな、停戦しろと訴え続けています。
 ネタニアフに問いたい。「イスラエルの子どもたちもガザの子どもたちも同じ子どもだと、なぜ想像しないのか」と。
 先の戦争で東京大空襲、沖縄戦、広島長崎への原爆投下と数十万もの国民が虐殺されるジェノサイドを体験した日本にしかできない仕事、それが停戦の訴えです。我が国こそ、率先して停戦を強く求めるべきです。
それができないというのなら、私たち市民が、国民が、停戦を求める世界中の人びとと繋がって、私たちの声でこのジェノサイドを止めようではありませんか。「繋がれば力に」を合言葉に!