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読売新聞

欧州歴訪中の習近平氏がセルビア到着、大統領と会談へ…投資増やし影響力拡大狙いか

 

 

7日、セルビアの首都ベオグラードの空港で、ブチッチ氏(右)の出迎えを受ける習氏(中央)=AP

 【ベオグラード=森井雄一】欧州を歴訪している中国の習近平(シージンピン)国家主席は7日夜、2か所目の訪問国セルビアに到着した。習氏がセルビアを訪問するのは2016年以来約8年ぶりだ。8日にアレクサンダル・ブチッチ大統領と会談する。習氏はセルビアへの投資拡大などを表明し、影響力拡大を図るものとみられる。

 

7日、セルビアの首都ベオグラードの空港で、ブチッチ氏(手前右)の出迎えを受ける習氏(手前右から2人目)=AP

 

 首都ベオグラードの空港に到着した習氏は、ブチッチ氏や、2日に就任したばかりのミロシュ・ブチェビッチ首相など政権幹部らの出迎えを受けた。

 セルビアは中国の巨大経済圏「一帯一路」に参加する一方で、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)には加盟していない。習氏は7日、セルビアの地元紙に「国際情勢が変化しても、中国とセルビアは常に真の友人だ。我々の鋼の友情は永遠だ」と寄稿した。

 一方、セルビアにとって中国はEUに次ぐ貿易相手でもある。セルビアはEU加盟を「戦略的目標」としつつ、中国との関係強化を目指す姿勢も鮮明にしている。ブチェビッチ氏は7日夜、SNSに「(習氏の訪問で)多くの重要な国家間協定が締結される予定だ」と投稿した。