「昭和の日」反対!4・29大阪集会

新たな戦争の時代、なぜ「昭和の日」か?

 

 日時 4月29日午後1時30分~4時30分

          4時40分 デモ出発

 場所 国労大阪会館1階ホール ( JR 環状線「天満」下車 3 分)

 講師 池田五律(いけだ いつのり)さん

(戦争に協力しない!練馬アクション)

 資料代 800円(経済的に苦しい方は受付まで)

 主催 参戦と天皇制に反対する連続行動

 

新たな戦争の時代、なぜ「昭和の日」か?

 

戦争の時代に入ったいま、日本の支配階級と右翼が執念を燃やして法制化した「昭和の日」(戦争犯罪人・昭和天皇裕仁の誕生日)を日本国民が「祝い、感謝」(祝日法)するとは、いったい何を意味するのか。

 

●海外派兵とともに「昭和の日」制定

 

日本の人民は、裕仁が天皇に即位して以降ずーっと、勅令(1927年)や祝日法によって彼の誕生日を祝わされてきた。

 

戦前は「天長節」、戦後は「天皇誕生日」、そして現在は「昭和の日」である。

 

裕仁の「天皇誕生日」は1989年1月、裕仁の死去にともなって祝日法から削除された。

 

それは支配階級と極右勢力にとって耐え難いことだった。

 

昭和天皇が戦後復興の「精神的支柱」だったと信じていたからだ。

 

昭和天皇は国民の記憶に永くとどめるべき存在で、祝日法の改正が必要と考えていたのである。

 

しかし、裕仁の死の前後、アジアと世界、日本で「戦犯天皇ヒロヒト糾弾」の声が激しく巻き起こった。

 

そこで、彼らは迂回(うかい)戦術に出た。

 

「昭和天皇は植物に造詣(ぞうけい)が深く、自然をこよなく愛した」として「4月29日」を「みどりの日」にしたのである。

 

1990・91年の湾岸危機・湾岸戦争と帝国主義アメリカは日本に「国際貢献」、つまり海外派兵を求めた。

 

戦後日本の国是、「海外派兵の禁止」の根本転換である。

それは世界、とりわけアジアに資本輸出を増大させてきた日本の独占資本の要求でもあった。

 

91年4月の海上自衛隊掃海部隊のペルシャ湾派兵を皮切りに、92年にはカンボジアPKO派兵、93年にはモザンビークPKO派兵と続いた。日本は新たな戦争国家へと歩み始めたのである。

 

極右勢力はこの戦争国家化に対応し93年4月、「みどりの日」を改名する請願運動を発足させた。

 

2000年3月、自民、自由、公明の連立与党は祝日法改正案(「昭和の日」法案)を国会に提出。

 

そして05年5月、反対の民主党も賛成にまわり、成立させたのである。

 

支配階級と右翼の執念であった。

 

●「玉音」放送(終戦の詔書)は戦後日本の「原点」

 

日本の敗戦は国家(天皇制)存亡の危機であった。

 

侵略戦争、不正義の戦争の最高指導者、天皇裕仁の戦争犯罪が厳しく問われた。

 

日本の支配階級と天皇は、天皇の権力と権威を総動員して敗戦に臨(のぞ)んだ。

 

天皇自ら買って出た「玉音」放送(終戦の詔書)はその一つである。

 

そしてそれは戦後日本の「原点」ともなったのだ。

 

「玉音」放送は第一に、戦争終結の国民への告知である。

 

戦争終結は原爆の惨害ゆえであって、日本の戦争が間違いだったわけではないとの言い訳だ。

 

第二は、日本および天皇の侵略戦争責任を徹頭徹尾否定したことだ。

 

アジアの人びとに対し一言半句の謝罪も反省もなかった。

 

第三は、日本国民にも一切謝罪しなかった。

 

第四に、ここに至っても「国体(天皇制)護持」を最高の価値と宣言したのだ。

 

第五。将来の建設に国民は総力を傾け国体の精華(真価)を発揚せよと訓示した。

 

これは79年後の現在も貫いている天皇制国家の原理ではないのか。

 

「昭和の日」はその賞揚日なのである。

 

●「国家と戦争を担う」天皇制への改編

 

日本の支配階級と戦争主義者は、対中国戦争・対朝鮮戦争に踏み切るにあたって天皇制の改編に取りかかった。

 

象徴天皇制から「国家と侵略戦争を担う」元首天皇制への改編である。憲法9条(戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認)の改悪でもある。

 

徳仁(なるひと)は即位してすぐ米大統領トランプを最初の国賓として招待し、日米戦争同盟に乾杯した。

 

また天皇徳仁と皇嗣・秋篠宮は昨年、アメリカの対中国包囲網へのアセアン(東南アジア諸国連合)とりこみ工作の重要ないったんを担った。

 

G7広島サミットはインドネシアとベトナムを招待し、天皇はインドネシアを、皇嗣はベトナムを「親善」訪問した。

 

また、天皇はアセアン諸国首脳を歓待し宮中茶会を開いた。

 

もう一つは、戦争の現実化に伴って自衛隊員戦死者に対する天皇の慰霊と顕彰、戦死者の英霊化が差し迫ってきたことだ。

 

それは国民を戦争に総動員する精神的支柱の確立でもある。

 

1月、陸自東部方面総監(陸将)などの制服姿での「靖国」参拝や、海自の「靖国」集団参拝はそれを示している。

 

●対中国戦争阻止、新たな朝鮮戦争阻止に全力を!

 

現在をも規定する昭和天皇裕仁の「玉音」放送(終戦詔書)、「昭和の日」を弾劾し、対中国戦争阻止、新たな朝鮮戦争阻止に全力をあげよう。

 

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連絡先:参戦と天皇制に反対する連続行動 (関西単一労働組合)

大阪市淀川区十三東3―16―12

Tel/Fax 06(6303)0449

*集会に賛同のお願い

賛同費は個人・団体とも1000円

「4・29」集会賛同と明記を

郵便振込 00900―8―168991

口座名称 反戦反天皇制労働者ネットワーク