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<マンスリー原子力施設> 防潮堤不備の原因と対策公表 日本原電の東海第二原発

 日本原子力発電東海第二原発(東海村)の事故対策の防潮堤工事で昨年6月に判明した施工不備について、原電は12日、原因と対策案を公表した。
 コンクリートの充填(じゅうてん)不足を補修し、鉄筋の変形は代替の鉄筋を追加する。必要な期間は現時点では不明。
 不備は南北2カ所の基礎部分のうち南側であり、防護壁を支える柱にコンクリートの充填不足による隙間や鉄筋の変形が生じた。
 充填不足の原因は掘削機の荷重が繰り返しかかり土が部分的にせり出したためで、鉄筋の変形は土砂等の撤去時に器具が接触したなどと判断した。

 …原電は東海第二の再稼働を目指し、防潮堤以外にも重大事故に備えた安全性向上対策工事を続けている。
 このうち安全上重要な設備を防潮堤より高い標高20m以上の高台に設置する工事では、緊急時対策所建屋や、建屋で使う発電機用の燃料貯蔵タンクの基礎、電源車やポンプ車などの保管場所の工事が進んでいる。

 原電はこれら対策工事の完了目標を今年9月としている。
 しかし防潮堤の施工不備を受けて一部の工事が停止中で、村松衛社長は11日の茨城原子力協議会の賀詞交歓会後の取材に、目標に変更はないとしながらも「非常に厳しい状況」との認識を示した。(後略)
               (1月31日「東京新聞」茨城版より抜粋)

 

https://www.47news.jp/10464412.html