半島孤立 どう対処? 「道路啓開計画」なかった
  
能登半島 地震で寸断「初動遅れ」で国会論戦
  災害時 緊急車両用のルート復旧
  国交相「内部検討のみ」 業務優先順位で後回し?
  
全国の道路 高規格化に限界 「自活」の備え必要

 能登半島地震に関して24日、初めて行われた国会の集中審議。
 道路の寸断による初動の遅れが指摘される中、国が道路啓開(緊急復旧)の計画を作っていなかったことが明らかになった。
 集落の孤立も招いた道路問題は過去の地震でもたびたび取り上げられ、法整備も行われている。繰り返された半島の震災で、立法府は責任を果たせたのか。
                   (西田直晃、岸本拓也)
北陸地方整備局だけが道路啓開計画を策定していなかった。事実ですね」
 24日の参院予算委員会。立憲民主党の杉尾秀哉氏がこう質問すると、
斉藤鉄夫国土交通相は「首都直下地震や南海トラフ巨大地震などが想定されるところで計画を策定してきた。(北陸地整管内は)対象となる災害が想定されておらず、内部での検討にとどまっていた」と答えた
 聞き慣れない言葉だが、「道路啓開」とは何か。
 国交省によると、災害発生時に本格的に道路が復旧する前、緊急車両などを通行させるため、最低限のがれきや土砂の処理で救援ルートを設けることだ。  (後略)
 (1月26日「東京新聞」朝刊22-23面「こちら特報部」より抜粋)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/305216?rct=tokuhou