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ガザでの破壊規模、第2次大戦時のドイツより甚大 EU外相

建物が破壊されたパレスチナ自治区ガザ地区北部を見下ろすイスラエル南部の丘に並んだ同国兵(2023年12月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

【AFP=時事】欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)は11日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の状況について、「壊滅的で世界終末の様相を呈している」と形容し、第2次世界大戦(World War II)中にドイツが経験した破壊規模と比べても「より甚大でさえある」と発言した。 

 

【写真10枚】ガザが受けた甚大な被害、がれきの下敷きになった人、病院で手当てを受ける子どもたち 他 

 

 EU外相会議の議長を務めたボレル氏は、イスラム組織ハマス(Hamas)の10月7日の奇襲に対するイスラエルの報復攻撃で、「信じ難い数の民間人が犠牲になった」と指摘した。  さらに、EUはパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)における「過激派入植者の暴力行為に危機感を募らせている」と述べるとともに、エルサレムでさらに1700戸の住宅建設を承認するというイスラエルの決定を非難した。

 

  ボレル氏は、ハマスはその残虐な攻撃により、EUが指定するテロ組織リストに含まれるのは当然だとした一方で、イスラエルの軍事作戦は、民間の死者数および建物やインフラへの被害の規模からして、不相応な対応だと強調。「その人的被害は、国際社会に前例のない難題を突き付けている」との認識を示した。

 

  ガザの保健当局によると、死者のうち60~70%を民間人が占めており、人口の85%が避難を強いられている。

 

  ボレル氏は「ガザにおける建物の破壊規模は、第2次世界大戦中にドイツの各都市が受けた被害と比べても、比率で見ればさらに甚大でさえある」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News