出版とジャニーズ
数あるジャニーズ本の中で、鹿砦社の本がもっとも公平に
光も影も余すところなく記述していた
斎藤美奈子(文芸評論家)
そろそろ今年1年の出来事を振り返る季節になった。
今年の事件として旧ジャニーズ事務所の一件は外せないだろう。
10月に発売された鹿砦社編集部編『ジャニーズ帝国60年の興亡
北公次『光GENJIへ』(88年)を出版したデータハウスと並
私もその種の先入観がなかったとはいえない。
が、事件の経過を調べる過程で『増補新版 ジャニーズ50年史』(鹿砦社・2016年)を読み、認識を改めた。
数あるジャニーズ本の中で、この本がもっとも公平に、光も影も余
ジャニーズ告発本が大手出版社から出なかったのはなぜだったのか
(11月22日「東京新聞」朝刊21面「本音のコラム」より)