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“急に鼻炎になった” 都内クリニックで患者増加傾向 なぜ?

このところの冷え込みで都内のクリニックには鼻水や鼻づまりがひどくなったと訴える患者が増えてきています。
症状の原因や効果的な予防や対策を取材しました。

東京・中央区にあるクリニックです。
「急に鼻炎になった」などと訴える患者が今週になって一日50人ほどと、先週より1割から2割増えてきたといいます。
クリニックによりますと、いずれも鼻水や鼻づまり、くしゃみといった症状が見られ、目に症状がない場合は「血管運動性鼻炎」という慢性鼻炎の一つと診断されたということです。
この「血管運動性鼻炎」、鼻から入った冷気が粘膜を乾燥させ、さらに粘膜が冷えることによる刺激で起こると考えられています。
クリニックによりますと気温差が7度以上になると起きやすいとされ、特に朝、症状が出る人が多いということです。

予防や対策としては下半身を温めると症状が緩和されるという実験データがあることから、朝、布団から出たあと◇温かいスリッパをはいたり、◇長めのカーディガンを羽織ったりするほか、◇軽いウォーキングをすると効果的だということです。


慶友銀座クリニックの大場俊彦院長は「血管運動性鼻炎はちまたでは『寒暖差アレルギー』といわれることもあるが、アレルギー性とは違い、自律神経の乱れによって引き起こされると考えられていますいままで鼻炎がなかった人でも急に症状が出るうえ、患者の方にとってはつらい症状なので適切な予防や対策をしてほしい」と話していました。