国際平和デー(9月21日)に寄せる

アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

 

今年の「国際平和デー」を迎える中、人々と私たちの地球は危機に瀕しています。

 

記録的な数の人々を、故郷から追いやる紛争。

 

死に至る火災、猛威を振るう洪水、急激に上昇する気温。

 

貧困や、不平等や、不公正。

 

不信や、分断や、偏見。

 

今年のテーマ(Actions for peace: Our ambition for the #GlobalGoals)は、平和とは自動的に得られるものではないことを思い起こさせます。

 

平和とは、行動の結果なのです。

 

持続可能な開発目標(SDGs)に向けた前進を加速させ、誰一人取り残されないようにするための行動。

 

私たちの地球と自然の恵みを相手取る戦争に、終止符を打つための行動。

 

世界人権宣言75周年にあたり、あらゆる人の人権と尊厳を擁護し、保護するための行動。

 

外交、対話、協力という、時代を超越するツールを用いて、緊張を緩和させ、紛争を終結させるための行動。

 

そして、戦争の恐怖に怯えて暮らす、何百万もの人々のための行動。

 

平和とは、人類にとっての崇高なビジョンにとどまりません。 

平和とは、行動を呼びかけるものなのです。

 

すべての人々にとっての平和を構築し、推進し、維持することを、皆で決意しようではありませんか。