暑中お見舞い申し上げます。

 

プロジェクトピースナイン

 

2023年7月29日

 

 

 

 

 後立山連峰の南部にあり、3つのピークからなる。

 

北から一直線に南下してきた後立山の主稜線は、この爺ヶ岳で西方へ大きく湾曲し、越中側にすり鉢を半分に切ったような、ハイマツの見事な大斜面をつくっている。

 

一方、東面には大きな白沢天狗尾根を張り出している。

 

この天狗尾根扇沢にはかつて登山道があったが、現在は廃道となり、種池山荘の柏原正泰氏が拓いた柏原新道がある。新道は扇沢出合から爺ヶ岳南稜をたどって種池に登るもの(扇沢出合から所要3時間30分)で、2つの廃道の欠点を取り除いた、後立山連峰の主稜線へ登るものとしては、最も容易なコースである。


 爺ヶ岳の山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、残雪期に種子蒔き爺さんの雪形が現れることから付けられたもので、爺さんが蒔く種を漬ける種池だ、というおまけまでついている。種池は主稜上の池塘で、そばには種池山荘があり、幕営地にもなっている。この西方にも棒小屋沢乗越の池がある。種池から南峰にかけて、またその南斜面も広大なお花畑である。

 

 

 

山域: 北アルプス北部
都道府県: 富山県 長野県
標高: 2,670m
2万5千図: 神城・十字峡・黒部湖・大町
更新日: 

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