<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」
・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」
の渡部です。
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7月23日(日)東京で、
<第13回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会>が開かれ
86人(内13名はオンライン)が参加しました。
午前中、児美川孝一郎・法政大学教授が、
『公教育の転覆をはかる教育DX
~市場化、デジタル監視、新たな戦前~』
という講演を行ってくれました。
この講演はテーマに述べられていることが
極めて具体的かつ詳細に展開されたものでした。
現在進行中の教育DX(デジタル技術を用いて教育を根本的に変革すること)
について、概略次のように述べられました。
それは「新自由主義」と「国家主義」が結びつきながら、
先ず、これまで「文科省」が担ってきた教育分野に
「経産省」が<Society5.0に向けた改変>として乗り出し、
「GIGAスクール」構想
(全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組み)
が出てきた(2019年)。そこでは「個別最適化」教育や
「STEAM」(Science,Technology,Engineerring,Art,Mathematics)教育が
登場するようになってきた。
その後、「内閣」が乗り出し
「Society5.0の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージ」(案)を
発表(2022年4月)、
「デジタル庁」も関わり子どもの情報を集約・利活用の推進へ
(2021年度「未来の教室」事業)、
さらに「子ども家庭庁」が「子どもの視点に立った司令塔機能の発揮」
などとも述べるようになった。
つまり教育はもはや文科省の枠を越え、
否むしろ転覆をはかり、
明らかに国家主義的な人材育成の場へと
大転換しつつあるのである。
この大転換は防衛三文書による
防衛政策の大転換とも結びつく。
そうして、この過程全体を通して、
いたるところで民営化が進行していることも明らかにされた。
結局は、テーマの『公教育の転覆をはかる教育DX
~市場化、デジタル監視、新たな戦前~』
ということになるのだと思いました。
こうした流れに対し、私たちの「対抗軸」として、
児美川教授は以下のような項目を上げてくれました。
<学校は何をするところか>として
・共同での豊かな学び
・集団の中での人間的諸能力の獲得
・市民と主権者の育成
・働く場の主人公の育成
<そのための実践>として
・自分たちが実現したい学びのために、
必要であればICT(情報通信技術の略)を使う(使わない)
・AIドリル、STEAM教育では代替できない豊かな学びを
創造する。
・今こそ特別活動の意義と価値を
・教育のサービス消費意識を変える
(参加と共同の学校づくり)
これは参考になると思います。
午后、ジョニーHの替え歌アトラクション(力がこもっていました)の後、
以下の18人の方々の発言がありました。
<音楽教諭採用での裁判闘争>
<世田谷子どもいのちネットワーク活動報告>
<東京、「君が代」裁判五次訴訟>
<東京、再任用打ち切り裁判>
<大阪、「君が代」裁判闘争・3名>
<大阪と全国の学力テスト体制についての批判と闘い>
<特別報告 国際人権に関して・3名>
<千葉の学校現場から>
<千葉、学習サポーター不採用裁判>
<神奈、個人情報保護と学校教育について>
<愛知から>
<東京、英語スピーキングテスト>
<東京、板橋の小中学校にも浸透している自衛隊>
<教科書採択音声データ公開請求裁判>
その後、集会は「集会決議案」(添付)を採択、
(表)「日の丸・君が代」強制反対、(裏)「軍拡反対」
のプラカードを掲げ整然と銀座デモを行いました。
44人という小集団でしたが、単なるシュプレヒコールの
連呼ではなく、私たちは何のためにデモをしているのか
をわかりやすく繰り返し訴えました。
数寄屋橋の交差点などでは、
それなりに聞いている方々がおられたように思いました。
最後に一言、
「良将は弱をもって強を制す。・・
怯将は強をもって弱を畏(おそ)れる。
これにおいて、強弱は名を失す・・・
人は有意をもってこれを運し、天は無意をもってこれを運す」
(三浦梅園『玄語』より)
みなさん、ともに屈することなく闘いましょう。
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://hinokimitcb.web.fc2.com/
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