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都陽性者登録センターの派遣職員

 感染者の個人情報持ち出し

 東京都は2日、新型コロナウイルスに感染した人の情報を管理する「都陽性者登録センター」で働いていた派遣職員の20代男性が、感染者37人分の個人情報を持ち出したと発表した。政府が5類移行前に運用していた情報把握システム「HER―SYS(ハーシス)」に登録されていたもので、職員は「個人的な興味で書き取った」と話しているという。

 

  都によると、派遣職員は4月18日と25日、ハーシスに登録された新型コロナ感染者計37人分の氏名や住所、電話番号を紙に書き写し、自宅に持ち帰った。また、そのうち4人の個人情報を20代の知人に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で送信していた。  25日、陽性者登録センターで派遣職員が個人情報をメモしているのを別の職員が発見。聞き取り調査し、自宅を訪問したところ、個人情報が書かれたメモが破かれた状態で見つかった。派遣職員は懲戒解雇され、都は情報を持ち出された感染者37人に謝罪した。【高井瞳】