2012年10月 言論・表現の自由を守る会 初回国連人権理事会シンポ:ジュネーブ・スイス

 

NGO言論・表現の自由を守る会が、国連経済社会理事会NGO特別協議資格を取得後、初めて国連人権理事会(ジュネーブ・スイス)で主催したシンポジウムに、最も被曝にさらされた被災住民をかかえた双葉町の井戸川克隆町長が急きょ参加し、国際社会に事故の様相と人道支援を訴えました。

 

フクシマとチェルノブイリ、同じレベル7の事故ですが、汚染地図を同じ縮小率で、同じ色分けで比べやすくしました。

その結果は、タイトルのように「フクシマの汚染面積は年間1ミリシーベルト以上ではチェルノブイリよりずっと広い」!!!!!


 

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「地球の子ども新聞」132号は、130号に続いて「放射能汚染マップ入門」を特集しました。第2回目は、東電福島第一原発事故とチェルノブイリ原発事故との汚染域の比較マップをお届けします。

フクシマとチェルノブイリ、同じレベル7の事故ですが、汚染地図を同じ縮小率で、同じ色分けで比べやすくしました。その結果は、タイトルのように「フクシマの汚染面積は年間1ミリシーベルト以上ではチェルノブイリよりずっと広い」と判断せざるをえない状況であることが分かりました。
 これは、受け容れがたい現実ですが、この現実から、被曝3年目の日本を真っ正面からみつめ、ただ事でない事態として再認識することが問われています……。

 解説版では、ご教示いただいた矢ヶ崎克馬・物性物理学博士(琉球大学名誉教授)にチェルノブイリ基準による汚染地域の区分けとこの比較マップについて考察していただき、どう受けとめるべきかという点から、最も被曝にさらされた被災住民をかかえた
双葉町の井戸川克隆町長がジュネーブの国連人権理事会NGO会合(主催:言論・表現の自由を守る会)に出席され、国際社会に事故の様相と人道支援を求めた演説(全文)とノーベル平和賞を受賞した唯一の国際医師団体である核戦争反対世界医師会議(IPPNW)を創設したヘレン・カルディコット医学博士の東京記者会見(主催:放射能防御プロジェクト)のスピーチ(全文)を掲載しました。

*「地球の子ども新聞」132号:定価600円(送料込み)
 ★体裁B2判カラーポスター(解説版付き)
 ★2部以上のご注文は、一部500円で送料をサービスいたします。
 ★5部以上のご注文は、特別割引いたします。
*年間(隔月刊)購読料3600円(送料込み)
*お申し込みは「地球の子ども新聞」まで
 peco02@lapis.plala.or.jp ☎03-3703-9468

 

「地球の子ども新聞」133号は「放射能汚染マップ入門シリーズ」の3回目です。入門シリーズの完結編として、日本列島の汚染マップをチェルノブイリ基準に基づく区分で作成しました。

 チェルノブイリでは汚染地を法的には年間1ミリシーベルト以上(実効線量)と定義していますが、実際には年間0.5ミリシーベルト以上で運用されています(放射能管理ゾーン)。これを考えにいれず、年間1ミリシーベルト以上で観ても、東電福島第1原発事故は日本列島の全土を汚染したことがわかります。北は北海道最北の宗谷地方にある枝幸(えさし)町から、南は沖縄県の石垣島(先島諸島)まで汚染地が散在しています。世界遺産の屋久島も年間1ミリシーベルトをこえる地域がみられます。

 さる2月26日、松戸市や柏市など千葉9市(注)の放射線担当の職員が原発事故子ども・被災者支援法の早期実施と支援対象地域の指定を復興庁に申し入れましたが、よくいわれるように千葉、茨城、栃木、群馬の関東や岩手と宮城の県境だけが福島県外の汚染地ではありません。年間1ミリシーベルトをこえる地域は全国各地に広がっているのです。
注)松戸市、柏市、佐倉市、流山市、野田市、我孫子市、鎌ヶ谷市、印西市、白井市

 前号の解説版でチェルノブイリ基準について、矢ヶ崎博士(琉球大名誉教授)にご説明いただきましたが、日本では実効線量がチェルノブイリよりずっと低くなる計算法を用いているために、汚染が東日本に限定されるようにいわれるのです。しかし、チェルノブイリと同じ基準にすれば、日本列島の全土に汚染地が広がっていることがわかります。

 解説版では、昨年12月、脱原発世界会議2にメインスピーカーのひとりとして来日したアレクセイ・ヤブロコフ博士チェルノブイリ基準とその放射能リスク管理について、うかがいました。博士はチェルノブイリ原発事故当時、ゴルバチョフ書記長の科学アドバイザーを務め、ソビエト連邦崩壊期には、政府から完全に独立したソ連最初の団体グリーンピース・ソ連を創設し、また欧州放射線リスク委員会(ECRR)の設立に参加しました。現在、ロシア科学アカデミーの評議員をされています。日本でヤブロコフ博士は、ようやくチェルノブイリ事故の被害について全容がつかめたという発言をされています。

*「地球の子ども新聞」133号:定価600円(送料込み)
 ★体裁B2判カラーポスター(解説版付き)
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