意地悪な政府の意地悪な反ユニバーサルベンチ「反ユニバーサルデザイン」は、国際人権規約と障碍者権利条約及び日本国憲法違反の犯罪です。

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 

意地悪なベンチ バス停にも公園にも 公共の場で増殖する「排除アート」

 不自然な突起や形状によって休息しにくいように設計されたベンチ、日差しや雨露を防げないよう屋根をなくした休憩所…。公園やバス停などの公共の場で意地悪な構造物が増えている。路上生活者や野宿者を排除する目的があり「排除アート」「敵対的建築」とも呼ばれる。排除される側の視点に立てば、残酷な意図がむき出しになってそこに置かれている。(写真部・田嶋正雄)

 

屋根を撤去した休憩所

【屋根を撤去した休憩所】琉球王国時代に程順則、蔡温、山田親雲上の3賢者がここで語り合ったと伝わる三文殊公園。休憩所の屋根が撤去されて柱だけが残り、語り合うには適さない場所になっている=18日、那覇市辻

 2020年11月、東京・渋谷の路上生活者の60代女性が男に頭を殴られて死亡する事件が起きた。被害者が夜を明かしていたのがバス停の「排除ベンチ」だった。最終バスが出た後、座面が小さくて座りにくいベンチで毎晩、夜明けを待っていた心情を想像すると胸が痛む。

 

東京で

【東京で】3年前、バス停で夜明けまで体を休めていた路上生活者の60代女性が男に殴られ、亡くなった現場。座りにくく、横たわれないよう仕切りが付いた奥行き20センチほどの小さなベンチが当時のまま残っている=3月11日、東京都渋谷区

 

快適でないベンチ

【快適でないベンチ】日傘を差し、手すりで区切られたベンチで休憩する女性=22日、那覇市牧志

 沖縄のバス停ではどこからともなく持ってこられたような、自主的な椅子やベンチをよく見かける。バス利用者だけでなく、高齢の歩行者らも腰かけて休憩する姿もあり、とがめ立てる人はいない。そんな緩やかで包摂的な公共空間が残っている。

 

バス停の椅子

【バス停の椅子】ベンチのないバス停に誰かが持ってきた椅子が置かれ、助けられる利用者がいる。「排除」ではない風景が息づいている=22日、那覇市長田

 

滑りやすく

【滑りやすく】金属のバーに細いプラスチックの座面を付けただけのバス停のベンチ。尻が滑りやすいよう材質とデザインが「工夫」されている=2日、那覇市牧志

 

木陰の方が人気

【木陰の方が人気】暑さをしのぎたい人は公園の木陰で休んでいる。日差しを防がない屋根と仕切り付きベンチがある真新しい休憩所は人気がない=17日、那覇市真嘉比

 気分が悪くなったときや災害時、ベンチや休憩所を必要とする可能性は誰にでもある。特定の層を排除する「反ユニバーサルデザイン」は、いつか万人にはね返ってくる。「誰一人取り残さない」社会に向け、排除的なベンチや休憩所を見過ごさないようにしたい。