委託契約めぐり 病院元総務課長 収賄容疑で逮捕 千葉 東金
千葉県東金市にある病院の元総務課長が医療事務の委託契約をめぐり業者に便宜を図った見返りに、現金2700万円を受け取ったとして収賄の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは東金市にある地方独立行政法人が運営する「東千葉メディカルセンター」の元総務課長、久米忠之容疑者(46)です。
また、千葉市にある医療事務会社の社長、※クワ田久雄容疑者(62)が贈賄の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、久米元総務課長は2019年から2020年にかけて医療事務の複数の委託契約をめぐり、クワ田社長の会社に繰り返し便宜をはかった見返りに、現金あわせて2700万円を受け取ったとして収賄の疑いが持たれています。
クワ田社長の会社はいずれも随意契約で受注していて、現金は複数回に分けて手渡されていたということです。
警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。
今回の契約をめぐっては、内部告発を受けて調査した病院の第3者委員会が業者の選定などが不透明で、委託料が不当に引き上げられているおそれがあるなどと指摘していました。
元総務課長はおととし5月、自身の給与を不正に引き上げていたなどとして懲戒解雇されています。
この病院では去年12月、新型コロナ治療に使う人工心肺装置=ECMOの納入をめぐり、臨床工学部の元技士長が収賄の罪で起訴されていました。
病院の元幹部が逮捕されたことについて「東千葉メディカルセンター」は、「病院の信頼を著しく失墜させることとなり、誠に遺憾で深くおわび申し上げます。捜査に協力し、事実の解明に努めて参ります」としています。
※「クワ」は上から「十」、「草冠」、「木」の順番。
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共同通信
千葉の病院元総務課長、収賄容疑で逮捕へ
千葉県警は7日、同県東金市にある地方独立行政法人運営病院の元総務課長の男が、業者に便宜を図った見返りに現金を受け取った疑いが強まり、収賄容疑で事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。