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神戸新聞

盗撮容疑で逮捕の消防司令補を懲戒免職「10年くらい前からやっていた」 西宮市消防局

 女性のスカート内にスマートフォンを差し入れたとして、兵庫県西宮市消防局の消防司令補の男(40)が県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された事件で、市消防局は9日、消防司令補を懲戒免職とした。

 

 逮捕後の県警の調べで、2019年~21年夏にかけ、他人の敷地に入って屋内を盗撮していた疑いが判明。消防司令補は1月18日、スカート内の盗撮容疑1件と住居侵入容疑1件で書類送検された。市消防局によると、盗撮行為は「10年くらい前からやっていた」と話しているという。

 

  市消防局で21年度以降、職員が懲戒処分を受けるのは7件目。うち3件が免職だった。市消防局は不祥事の再発防止のため面談や研修を強化し、消防司令補も受講していたが、逮捕後の聞き取りに「盗撮をやめないといけないと思っていたが、やめられなかった」と述べたという。

 

 
 

■2022/7/13 05:30神戸新聞NEXT

 

痴漢、職場内暴力、飲酒運転…10カ月で発表4件 不祥事相次ぐ西宮市消防局「申し訳ない」

 

 電車内で女性の脚を触ったとして、兵庫県西宮市消防局の消防士(37)が逮捕されていたことが12日、明らかになった。市消防局では不祥事が相次いでおり、刑事事件や懲戒処分が発表されるのは昨年9月以降の約10カ月で4件目。消防幹部は「たび重なる不祥事で市民の信頼を裏切り、申し訳ない」と陳謝した。

 消防士は公休だった6月11日の午前9時ごろ、電車内で隣に座っていた女性の脚を触った疑いが持たれている。現行犯逮捕されたが、翌日に釈放。職場に報告せず、勤務を続けていた。

 市消防局は7月11日昼、警察から在籍確認を受けたのをきっかけに事件を把握。本人に聞き取ったところ「衝動的に触れてしまった」と痴漢行為を認めたという。同日以降、自宅謹慎させている。

 消防士は3月、勤務中のけんかで同僚を殴って頭突きしたとして、減給1カ月の懲戒処分を受けた人物。逮捕を報告しなかった理由について「前回の懲戒処分のことがあり、言い出しにくかった。刑事処分が出れば報告するつもりだった」と話しているという。

 市消防局では昨年9月以降、飲酒運転と当て逃げ容疑での逮捕、職場内での暴力行為、飲酒運転による物損事故が相次いで起きている。長谷川孝治総務部長は「公務員である以前に、人としての問題」と述べ、再発防止に向けて職員との面談や市消防長の巡回を増やしていく考えを示した。