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信濃毎日新聞デジタル

コーラ1本180円はえぐい? 自販機飲料値上げの影響 50人に聞き取り調査

 

180円の表示が張られた自動販売機。1本190円するコーヒーも

 

 「コーラ買おうと思ったら180円になってる」「180円はえぐいって」。ツイッター上でこんな投稿が目についた。飲料大手各社が10月、茶飲料や炭酸飲料などを値上げし、自動販売機商品の価格が高くなったことへの反応だ。

 

「観光地かと思うくらい高い」というツッコミや「もう買わないですね…」とこぼすツイートも。

 

実際、記者の生活圏内の自販機でも値上げが相次いでいる。

 

長野県の長野市内で自販機の飲み物を買った50人に、値上げを知っているか、生活に影響があるかを聞き取った。

 

 「えっ、ホント?」。長野県庁で出会ったスーツ姿の男性は値上がりを「スマホの電子決済で払っているから気付かなかった」。

 

買った飲み物の価格を確認して驚いていた。散歩で長野市の城山公園を訪れた高齢の男性は「昔は100円を入れて飲み物を買ってもお釣りが出る時代だったのに…」と残念がるように話していた。 

 

 値上げ幅は1本10~20円。メーカー側は、原材料や人件費の高騰、円安などを理由とする。

値上げを知らない人の割合は?

長野市で50人に聞いた、自販機の値上がりに関するアンケート結果

 

 聞き取りは10月26日~11月2日に行った。

回答者は20代~70代以上で、男性24人、女性26人。

 

  結果=グラフ=は、「自販機飲料の値上がりを知っているか」が「はい」54%、「いいえ」46%。値上がりが生活に影響が「ある」は36%。影響が「ある」人に、生活で変わったことがあるか聞くと、「買う場所を考える」「なるべく自販機を使わない」などの声が上がった。水筒を持ち歩くようになった人も目立った。

 

  「値上がりは不安に感じるか」は「はい」が58%で、42%の「いいえ」を上回った。

  生活に影響が「ない」が多数派だった。だが、家計を管理する人ほど影響があると思い、10円単位の値上げも見逃せない傾向がうかがえた。

公園で幼い子どもを遊ばせていた30代女性は「家計の管理もあるので、なるべく自販機で買いたくない。子どもの分だと仕方ない」と飲み物を買った。「夫は分からないですが…」と口にした。