ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

山陰中央新報

新小学校の名前を公募 341件中、わずか1件の校名案を採用 住民がやり直し求め署名活動

 

 

校名選定のやり直しを求める「新校名の再考を求める住民直接請求の会」の深田哲士共同代表(中央)ら=倉吉市葵町、市役所

 

 鳥取県倉吉市の成徳、灘手両小学校を統合し来年4月に開校する至誠小学校を巡り、応募でわずか1件だった校名案が採用されたのは納得できないとして、市民グループが28日、開校を定めた関連条例廃止を求め、地方自治法に基づく直接請求のための署名活動を始めた。

 

  市によると、期限となる11月27日までに有権者の50分の1(9月1日時点で764人)以上の署名が集まれば、市が条例廃止案を市議会に諮ることになる。 

 

 市民グループは「新校名の再考を求める住民直接請求の会」(共同代表7人)。校名決定について、応募341件のうち150件あった「打吹」が採用されず、1件しかなかった「至誠」が採用されたのは不自然だと主張している。

 

  28日の記者会見で共同代表の一人、深田哲士さん(75)は「誰もが納得する方法で校名を決定すべきだ」と校名選定のやり直しを求めた。

 

  校名は、倉吉市教育委員会が4月1~20日に公募し341件(119案)の応募があった。地域代表や保護者で構成する統合準備委員会で打吹と至誠の2案を協議し、投票で8対8の同数だったため委員長決裁で校名案を至誠に決めた。

 

9月定例市議会で至誠小の開校を定める学校設置条例改正案が可決され、決定した。