10月3日、臨時国会召集

 

 

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2022年9月29日 22時22分

細田博之衆院議長、旧統一教会との接点認める 会合4回、議連名誉会長…文書1枚公表、会見なし

 

細田衆院議長が旧統一教会との接点について記載した書面

 

 細田博之衆院議長は29日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と接点があったことを認める文書を公表した。関連団体の会合に4回出席したほか、教会の関与が指摘される「日本・世界平和議員連合懇談会」名誉会長に就いていたことなどを明らかにした。ただ、記者会見などで自ら説明しなかったことに野党は反発。10月3日召集の臨時国会に火種は残った。(我那覇圭、佐藤裕介)

 

 細田氏が公表した文書はA4判1枚。関連団体の会合には2018〜19年に出席し、そのうち教会の総裁が参加した19年10月の国際会議では「あいさつした」と記した。議員懇談会に関しては、21年6月の名誉会長就任を認める一方、経緯などには触れず、「その後の活動状況は承知していない」と説明するにとどまった。

 

 自身の衆院島根1区の選挙を巡っては「地元の(教会の)関係団体が私を支持するとの意向があった」としつつ、「関係者は、私が知る限りでは普通の市民だ」と主張。今後は「社会的に問題があると指摘される団体等とは関係を持たないよう適切に対応したい」とコメントしたものの、反省や謝罪の文言はなかった。

 

 先に自民党が国会議員を対象に実施した自主点検では、会派を離れている細田氏が対象から外れていた。細田氏の事務所は本紙の取材に、記者会見の予定はないと回答した。

 

 細田氏の対応が書面公表だけだったことに対し、立憲民主党の安住淳国対委員長は国会内で記者団に「積極的に(情報を)開示していこうという姿勢はない」と批判。共産党の志位和夫委員長は記者会見で「まさにずぶずぶ(の関係)。国会で真相を明らかにできないなら即刻、議長を辞任してほしい」と強調した。

 

 岸田文雄首相は細田氏の説明の姿勢について、官邸で記者団に「立法府として判断されるものと考える」と語った。

 自民党の自主点検の対象外だった尾辻秀久参院議長も29日、旧統一教会側とのかかわりがないことを確認したとする文書を公表した。