6.17最高裁判決に対する関西訴訟団の抗議声明
2022年9月15日
原発賠償関西訴訟原告団
原発賠償関西訴訟弁護団
原発賠償関西訴訟KANSAIサポーターズ
6月17日最高裁判決に対する抗議声明
2022年6月17日、最高裁判所第二小法廷は、福島第一原発事
多数意見は、規制権限不行使を理由として国賠法上の責任を負わな
から、というものであった。
適切に規制権限を行使したものの、それでも事故を防止できなかっ
上記4訴訟において、原告は、福島原発事故に至る我が国の原子力行政のありようを裁判の俎上にのせ、国や東京電力の対応は、万が
最高裁判所には、過去の原子力行政が、万が一にも原子力災害を起
ところが、最高裁判所は、この点について触れることなく、規制権
これは、最高裁判所に求められている市民の司法判断への期待を裏切る不当かつ不公正な判断である。
今回の判決は、原子力安全規制法令の趣旨・目的について検討することなく、事故前における国の原子力行政を追認した。
事故を防止することができない状況を追認することでは、今後も同
国の規制権限不行使の怠慢を追認する判断は誠に遺憾であって、到
他方で、本判決には、三浦守裁判官の反対意見が付されている。
三浦反対意見は、原子力安全規制法令の趣旨・目的を丁寧に説明し
三浦反対意見は、長期評価を前提とする事態に即応し、保安院及び東京電力が法令の趣旨・目的に従って真摯な検討を行っていれば、
われわれ原発賠償関西訴訟団(原告団・弁護団・KANSAIサポ
多数意見を覆す判断を勝ち取るまで市民のみなさんと共に戦い抜くことをここに宣言する。