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5月22日12:00BBCNEWS
豪総選挙で野党・労働党勝利、9年ぶり政権交代へ
21日に投開票が行われたオーストラリア下院(任期3年、定数151)総選挙で、アンソニー・アルバニージー氏(59)率いる野党・労働党が、スコット・モリソン首相(54)の与党・保守連合を破り、勝利が確実となった。政権交代は2013年以来約9年ぶり。
次期首相となるアルバニージー氏は歓喜に沸く支持者たちに対し、オーストラリア国民は「変化を求めて投票した」と語った。
また、人々を団結させ、社会事業に投資し、「気候をめぐる戦争を終わらせる」と誓った。
早ければ22日にも首相就任の宣誓を行う。
ただ、労働党が過半数議席を獲得できるかは依然不透明。今回の選挙では、気候変動対策を掲げた緑の党や無所属候補への支持が急上昇した。
労働党が過半数の76議席を確保できなければ、緑の党などの影響力が増すことになる。公共放送オーストラリア放送協会(ABC)は、21日時点で労働党が72議席、保守連合が55議席を獲得するとの見通しを示していた。
モリソン現首相は敗北を認め、「オーストラリア国民が起こしてくれた奇跡」に感謝した。モリソン氏は2019年総選挙で事前予想を覆して逆転勝利した時のことを「奇跡」と呼んでいた。