高校生失明で初のコメント

 

県警捜査1課は3日、発生から1週間たって初めてコメントを発表した。

 

しかし、謝罪の言葉はまだない。

 

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2/4(金) 7:46沖縄タイムス

 

沖縄県警「警察官をかばうつもりは全くない」 高校生失明で初のコメント 署への投石も捜査

入院中の高校生の右目付近には細長いあざが確認できる。1月27日に家族が撮影した(画像を加工しています)

 1月27日未明に沖縄県沖縄市宮里の路上でバイクを運転していた男子高校生(17)と暴走行為警戒中だった巡査の男性警察官(29)が接触、高校生の右眼球が破裂し失明した事案で、県警捜査1課は3日、発生から1週間たって初めてコメントを発表した。「非常に重大と認識している」「警察官をかばうつもりは全くない」と述べた。警察官から状況を聞いたが高校生からは聞けておらず、回復を待っている。

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 入院中の高校生の母親は県警の対応に「なぜ初動捜査の段階で重大事案として受け止めなかったのか。抗議がなければ、報道がなければ、単なる事故として処理されていたのではないか」と疑義を呈した。

 「私たちは(高校生が訴えるように)『警察官に殴られたのではないか』と一貫して主張していて、それは変わらない」とも話した。

 県警によると事案発生は1月27日午前1時15分ごろ。

 住宅街の路地を徒歩で巡回していた男性警察官が、対向から来たバイクの運転手に職務質問しようと両手を上げて停止を求めたという。バイクが止まらなかったため、警棒を持った状態で手を伸ばし、バイクを制止しようとして強くぶつかったと説明する。

 警察官は県警の調査に「一瞬のことでどこが高校生に当たったのか分からない」と話しており、相手にけがをさせた認識はなかったという。接触後、巡回業務に戻り、同僚にも伝えていなかった。

 一方、バイクを運転していた高校生は自ら119番通報し、救急隊員や母親に「急に現れた警察官に右側から棒のようなもので殴られた」と話した。停止を求められた覚えもないと証言しているという。

 県警は当時警察官が着ていた制服と、手に持っていた警棒の鑑定を進める。目撃情報や防犯カメラの映像は確認されていない。

 捜査1課の東濵貴大次席は「(事実関係は)予断を持って答えられない」としつつ、「警察官に非があれば厳正に対処する」とコメントした。

 沖縄署への投石などによる器物損壊容疑についても捜査を進めている。

 

2022年1月29日 08:41沖縄タイムス

母親「何が原因だった。事実を明らかにしてほしい」 高校生、警官と接触で右目失明

 沖縄県沖縄市内で27日未明に発生した、バイクに乗っていた男子高校生が大けがを負った事故。沖縄署は警察官が「バイクを停車させようとして右手が当たった」とするが、当時の詳細な状況は判然としないまま。生徒の40代の母親は「何が原因でけがをしたのか。事実をきちんと明らかにしてほしい」と真相究明を強く訴える。

 

 母親は、27日午前9時ごろに手術を終えた生徒から、病床で直接話を聞いた。「警官に、警棒でいきなり右側から殴られた」。右目元に深い傷を残す息子は、そうはっきりと口にした。ただ、記憶が少しおぼろげになっているところもあるという。

 「自業自得」「被害者ヅラするな」。インターネット上では、生徒に対して非難の言葉も飛び交う。母親は「何が原因だったのかが知りたい。警察はもしも殴っていたなら『殴っていた』としっかり認めてほしい」

 生徒の30代のおじによると、「警棒で殴られた」という生徒の証言は、友人らが現場に来た警察官に伝えたという。救急搬送の際も、生徒は救急隊員に同様の話をしており、「報告が(県警の)上の方にまでいってないのか」と疑問視する。

 

 県警からは、話し合いの提案を受けている。一方で、謝罪の言葉はまだない医師からは眼球の形を残す努力はしたが、「視力はもう元には戻らない」と伝えられた

 

 「明るくて優しい子。絶対にうそをつくような子じゃない」。母とおじは口をそろえた。

 

 

 

 

2/3(木) 19:39時事通信

 

沖縄署巡査、制止時に警棒所持 バイク高校生との接触事故で


 沖縄県沖縄市の路上で高校生(17)が運転するバイクと県警沖縄署の男性巡査(29)が接触し、高校生が眼球破裂の大けがをした事故で、バイクの制止時に巡査が警棒を所持していたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は警棒の使い方が適正だったかなど、事故の詳細を調べている。

 県警によると1月27日未明、巡査が沖縄市内で暴走族の警戒に当たっていた際、ヘルメットをかぶりバイクに乗った高校生を発見。職務質問のため警棒を持ってバイクを制止しようとしたが、止まらずに接触した。巡査は「一瞬のことでどこに接触したか分からない」と説明しているという。

 警察官の警棒所持は、深夜のパトロールでは原則として許されている。県警は、警棒の付着物をDNA型鑑定し、入院中の高校生から経緯を聴いた上で、巡査の対応が適正だったか判断する。

 

 

 

 

 

沖縄署包囲、主張の詳細は…高校生「急に殴られた」 警察「警棒損傷見られず」