自殺した広島地検男性検事の公務災害認定申請について記者会見で説明する遺族代理人の橋詰悠佑弁護士=広島市中区で2021年11月29日午前11時0分、中島昭浩撮影

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11/29(月) 19:13毎日新聞

自殺した広島地検検事の遺族、公務災害申し立て 上司の叱責など指摘


 2019年12月に自殺した広島地検の男性検事(当時29歳)について、遺族が29日、同地検に公務災害の認定を申し立てた。代理人弁護士が明らかにし、「上司の叱責や長時間労働が複合的に重なり、うつ病を発症したことが自殺の原因で、公務災害だ」と訴えている。  代理人で、同地検を20年7月に退官した元同僚の橋詰悠佑弁護士(39)によると、男性は19年12月10日に広島市南区の自宅マンションで死亡しているのが見つかった。午前休を取っていたが午後にも出勤しなかったため、地検職員が自宅を訪ねて見つけた。



  男性は任官3年目で、18年4月に同地検の公判部に異動して以来、月平均で約60件の事件を担当。研修を除いた自殺前の半年間の時間外労働は月平均80時間を超え、うち2カ月は100時間を超えていたという。広島高検が死因を調査したが、約1カ月後、遺族に「原因不明」と伝えられた。 



 男性のスマートフォンには知人に宛てたLINE(ライン)のメッセージが残され、死亡の8日前には上司の決裁を受ける際に「(司法)修習生以下という趣旨と解されること」を言われたり、「机バンバンみたいな感じになった」などと叱責されたりしたことを相談する内容だったという。自宅からは「もうたえられません」などと記されたノートも見つかった。



  29日に市内で記者会見した橋詰弁護士は「死の原因をより明確にするとともに、二度と同じような悲しい出来事が起こらないよう執務環境の改善が図られることを心から願う」とする遺族のコメントを読み上げた。地検は同日、「遺族からの申し出を受け、当庁としては真摯(しんし)に対応したい」とするコメントを出した。【中島昭浩】



自殺した広島地検検事の遺族、公務災害申し立て 上司の叱責など指摘(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 2019年12月に自殺した広島地検の男性検事(当時29歳)について、遺族が29日、同地検に公務災害の認定を申し立てた。代理人弁護士が明らかにし、「上司の叱責や長時間労働が複合的に重なり、うつ病を発症。