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2021年11月12日 19時13分
死んだウミガメの子ども 体内に大量の軽石 沖縄
11日に沖縄本島中部の砂浜で弱った状態で見つかり、そのあと死んだウミガメの子どもの体内から、大量の軽石が見つかったことが、沖縄美ら島財団への取材でわかりました。財団によりますと、野生のウミガメの体内から軽石が見つかったのは国内で初めてだということです。
体内から大量の軽石が見つかったのは絶滅危惧種のアオウミガメで、甲羅の大きさが6.5センチほどで、ことし生まれたばかりだとみられています。
沖縄美ら島財団によりますと、11日に本島中部の北谷町の砂浜で弱っている状態で見つかり、本部町の水族館で保護されましたが、12日朝になって死んだということです。
その後、財団が調べたところ、腸などから大量の軽石が見つかりました。
CT画像では、白い粒のように見える軽石が体の中心付近に点在しているのがわかります。
財団によりますと、野生のウミガメから大量の軽石が見つかったのは、国内で初めてだということです。
軽石が直接的な死因だと断定できないとしていますが、子ガメは海面付近を浮遊しながら生活しているため、軽石を誤って食べたと分析しています。
沖縄美ら島財団総合研究センター動物研究室の河津勲博士は「軽石があるかぎり、今後も子ガメが誤って食べてしまう可能性がある。ウミガメを保護できる態勢を整えていきたい」と話していました。
