たんぽぽ舎です。【TMM:No4314】
2021年10月11日(月)地震と原発事故情報

 

 

JR東日本変電所爆発火災事故と原発の心配
  変電所火災はなぜ起きたか…
  気になるのは10/7に発生した千葉県北西部地震
  変電所で大規模火災というと2007年の東電柏崎刈羽原発
  3号機起動変圧器火災だ
  古いケーブルを使っている美浜原発や東海第二原発では
  必ず停電が起きる   

 

  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 10月10日(日)午後0時55分頃、埼玉県蕨市にあるJR東日本の変電所
で爆発と共に火災が発生、東京と埼玉を結ぶ埼京線などの他、山手線、
常磐線も含む10路線が一時運転を停止する事態になり、東京東部から
北部のJR鉄道網が大混乱に陥った。23万人以上に影響が出たという。

 火災の原因は未だ調査中だが、気になるのは、10月7日深夜に発生した地震だ。
 この地震の震源は千葉県北西部の地下約80キロだが、最大震度5強を記録したのは足立区や埼玉県宮代町などで、蕨市も震度5弱を記録している。

 このJR東日本の変電所でも大きな揺れがあったものと思われる。
 変電所火災を目撃した人によると、二・三度爆発が起き、黒煙と共

炎が立ち上ったという。
 燃えたのはトランス室という場所で、常時施錠されており、侵入された形跡はない。

 変電所で大規模火災というと直ぐに思い出したのが、東電柏崎刈羽
原発3号機の起動変圧器火災だ。
 2007年7月の中越沖地震の際、地震発生直後に3号機建屋に隣接して
いた起動変圧器が爆発炎上し、その黒煙が遠くからも見えたため、
地震と共に原発の火災事故が発生したことが住民にも広く知られ、大変
な不安を持つことになった。
 この時は、地震の影響で電源ケーブルを通していた配管が破断し、
さらに冷却用の油がアーク放電で発火したことが原因だった。

 蕨市のケーブル火災も、地震によりケーブル損傷が発生していて、
それにともなう短絡やアーク放電が起きて冷却油が高温になり蒸発
それが引火爆発したのかもしれない。
 この場合、ケーブルの経年劣化も問題になる。

 柏崎刈羽原発の火災と同様に、地震による影響がこのような火災を
引き起こす可能性は決して低くない。

 メカニズムは異なるが、2011年の東日本太平洋沖地震では、女川原発
1号機のタービン建屋でも大規模な火災が発生していた。

 地震と同時に電源設備で火災になれば、外部電源を多重化して取り
入れていても停電してしまうことになる。

 全電源喪失はこうしたところからも起こりえるのである。
 まして、古いケーブルを使っている美浜原発や東海第二原発では、
必ず停電が起きると言っても過言ではない。

 

 

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 渋谷の次は埼玉・蕨市、またJRの変電所火災で 首都圏の複数路線で大規模運転中止

 

 

 JRはリニア工事を直ちに中止せよ!

 

 

 国土交通省も機能不全だ❕❕❕❕❕❕

 

 

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2021年10月10日 16時18分

 

JR 首都圏の複数路線で運転見合わせに 埼玉の変電所の火災で

10日午後1時前、埼玉県蕨市にあるJR東日本の変電所で火事が起き、この火事による停電の影響で、JRは複数の路線で運転を見合わせています。一部の路線は運転を再開していて、JRは復旧に向けた作業を急いでいます。

埼玉県の蕨市消防本部によりますと、10日午後1時前、蕨市塚越4丁目にあるJR東日本の変電所で火事がありました。

火は午後1時半前にほぼ消し止められましたが、JR東日本によりますと、この火事による停電の影響で、山手線、京浜東北線、常磐線、埼京線、京葉線、武蔵野線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインが運転を見合わせました。

また、沿線の複数の駅でも停電が起きたということです。

JR東日本によりますと、運転を見合わせていたJR各線のうち、山手線、京葉線、武蔵野線、常磐線の各駅と快速、埼京線が運転を再開しました。
また、宇都宮線が大宮駅と宇都宮駅の間、高崎線が大宮駅と高崎駅の間で運転を再開しました。

現在、
京浜東北線の赤羽駅と大宮駅の間、
宇都宮線と高崎線はそれぞれ東京駅と大宮駅の間、
湘南新宿ラインが全線で、
運転を見合わせています。

警察や消防によりますと、けが人の情報は入っていないということです。

警察やJRなどは火事の原因について詳しく調べています。


NHKのヘリコプター映像 施設の一部からわずかに煙


NHKのヘリコプターから撮影した映像では、午後1時45分現在、上空から炎は確認できませんが、変電所の施設の一部からわずかに煙があがっているのが確認できました。
また、施設がところどころ黒くすすけているのも確認できました。

 


JR東日本 電気の供給元切り替え進める
JR東日本によりますと、火災の起きた埼玉県蕨市にある変電所は、埼玉から東京にかけての広い範囲の路線に電気を供給する「基幹変電所」としての機能があり、その後、電気の供給を別の変電所から行えるよう切り替えを進めたことで、徐々に各線が運転を再開し始めています。


変電所近くに住む人「バンという音が聞こえ 家も揺れた」 


変電所の近くに住む80代の女性は「家の中にいたらバンという音が聞こえ、その後も2回ほど音がして、家も少し揺れた。怖くなって外に出たところ、黒い煙が立ちのぼっていて、とても怖かった」と話していました。


見合わせ路線 駅間で停車の列車を低速で移動し乗客降ろす


JR東日本によりますと、運転を見合わせている京浜東北線と宇都宮線、高崎線については、駅と駅の間で停止している電車を低速で最寄りの駅まで移動させ、乗客を降ろす対応をとっているということです。

 

 

 

 

 

■2021年10月10日 12時37分NHK

 

日暮里・舎人ライナー 10日の運転再開は難しい見通し


今月7日の地震の影響で運転を見合わせている、都営の新交通システム、日暮里・舎人ライナーは、10日も復旧作業が続けられていて、バスによる代替輸送を利用する人たちからは、いち早い復旧を望む声が聞かれました。

今月7日の地震で、東京都の新交通システム、日暮里・舎人ライナーは、震度5強を観測した足立区にある舎人公園駅の近くで車両が脱輪し、10日も始発から運転の見合わせが続いています。

走行路で止まった車両は9日朝までにクレーン車で撤去されましたが、都の交通局によりますと、設備の修復や点検などの作業が行われていて、10日中の運転再開は難しい見通しだということです。

このため、都は10日も始発の時間からバスによる代替輸送を10分ほどの間隔で行っていて、このうち日暮里駅前のバスの停留所には多くの人が列を作っていました。

ふだんと違う交通手段のため、都の係員にバスが止まる場所を確認する人の姿もみられ、日暮里・舎人ライナーを利用しているという40代の男性は「ふだんの倍くらいの時間がかかるので、やっぱり不便です。早い復旧を望んでいます」と話していました。