日本政府・気象庁・総務省・国土交通省は、これだけ土石流の危険が明確な熱海地域に、土砂災害の軽減をはかるための土石流警報システム:土石流の発生検知、斜面崩壊の発生場所予測・検知に役立つセンサーシステムを設置せず土石流被害の最小化を怠ったために、2名の死亡と約20人の行方不明被害を発生させた。
さらに内閣府及び外務省女性参画室は、2015年に策定した安保理決議1325号に基づく国内行動計画を普及・具体化せず、脆弱なこどもや障碍者・女性と高齢者・経済弱者である被災者に対するプライバシーを保護し、安全に避難できる避難所と段ボールベッドを準備していない。
熱海は崖地に、住宅が密集しており、比較的平坦な道路沿いにホテルや旅館が密集している。
菅首相は、ただちに政府の責任において、静岡県知事と熱海市長の協力を得て、バリアフリーのホテルや旅館を避難所として確保・提供し、コロナ禍での感染防止に全力を尽くし、二次被害を防止し、行方不明者の人命救助にあたるとともに、被災者の精神的肉体的苦痛を軽減し、早期健康回復と災害復旧・住宅及び就労支援等に努めなければならない。
日本国憲法 前文と第1条及び第9条を踏まえ、同法第11条、第13条、第97条及び第98条第2項:「日本国が締結した条約及び確立した国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。』としている、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約:社会権規約 第12条「心身ともに最高の健康を享受する権利」、市民的及び政治的権利に関する国際規約:自由権規約 第17条 プライバシーの権利、第19条: 第1項 すべての者は、干渉されることなく意見を持つ権利を有する。 第2項 すべての者は、表現の自由についての権利を有する。この権利には、口頭、手書き若しくは印刷、芸術の形態又は自ら選択する他の方法により、国境とのかかわりなく、あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む。」
女性差別撤廃条約、こどもの権利条約 第1条この条約の適用上、こどもとは、(※ 国籍に関係なく)18歳未満のすべての者をいう。国際連合憲章 第55条
国際連合憲章 第55条 人民の同権及び自決の原則の尊重に基礎をおく諸国間の平和的且つ友好的関係に必要な安定及び福祉の条件を創造するために、国際連合は、次のことを促進しなければならない。
- 一層高い生活水準、完全雇用並びに経済的及び社会的の進歩及び発展の条件
- 経済的、社会的及び保健的国際問題と関係国際問題の解決並びに文化的及び教育的国際協力
- 人種、性、言語又は宗教による差別のないすべての者のための人権及び基本的自由の普遍的な尊重及び遵守
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7/4(日) 13:34配信 時事通信
「帰りたい」「段ボールベッドを」 避難住民、不安と疲れ 静岡・熱海土石流
避難所のホワイトボードに通行止めの情報などを書き込む静岡県熱海市の職員=4日午前、同市
大雨で住宅や車がのまれた静岡県熱海市の土石流発生から一夜明けた4日、避難所に身を寄せ、不安な夜を過ごした住民らは一様に疲れた表情を浮かべ、段ボールベッドの整備などを訴えた。
【動画】熱海市の土石流
現場周辺の道路はいまだ10カ所以上で通行止めとなっており、住民は「帰りたいけど帰れない」と自宅の様子を心配していた。
雨が降り続く中、発生場所から約2キロ離れた市立熱海中学校の体育館では約50人が不安な夜を過ごした。早朝、住民らは届いた新聞を読み、市職員はホワイトボードに通行止め区間の情報などを書き込むなどしていた。同時に10人が利用できる携帯電話の充電器や、畳のマットなども整備された。
次男や長女と共に3日昼から避難した同市伊豆山地区の小松小夜子さん(80)は「ゆうべも雨が強く降り、気が気じゃなかった」と疲れた表情で語った。自宅は発生現場から約400メートル離れた場所。自宅付近では約60年前に小規模な土砂崩れがあったといい、「家にも被害が出るかもしれない」と心配な夜を過ごした。
体育館の床の上に毛布を敷き、もう一枚の毛布を掛けて寝たが、「7月でも夜は寒く、足が痛んだ」と語った。規制線が張られており、自宅にはまだ戻れない。避難所での生活が続くことを心配し、「段ボールベッドを入れてほしい」と望んだ。
市役所に隣接する市総合福祉センターにも多くの住民が身を寄せた。伊豆山地区の伊豆山神社から南西に約300メートルの場所に自宅があるという鈴木寛治さん(64)は、3日からここに来ており、自宅にまだ一度も戻っていない。4日午前には、伊豆山地区に土砂災害の危険性が高まっていることを伝えるエリアメールが入った。「しばらくは帰れないね」。メールを確認する鈴木さんの手は震えていた。