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 2020-04-02

 教育委員選任をめぐり議会が紛糾。14名の議員が反対票を投じる

 

 3月の市議会定例会で、新教育委員の選任に14人の市議が反対し、賛成15、反対14のわずか1票差で習志野高校PTA会長 馬場祐美さんが新教育委員に選任される、という「事件」がありました。(以下、複数の市議会議員の皆さんから伺った「事件」の概要です)

 

市長が本人と会いもせずに教育委員を決めたことが市議会で問題になる

 

    3月議会で選任された新教育委員は宮本市長の高校時代の同級生、ということですが、3月11日の習志野市議会文教福祉常任委員会で次のようなやりとりがありました。

 

平川議員:この方の推薦に至るまでの経緯、恐らく誰かが面接をしたり、この方の信条を聞いたり、お人柄に触れるような接触がなければおかしいわけです。どういう経過で推薦されたのか、経過説明をしてください。

 

人事課長:適切な時期に宮本泰介市長が御本人とお話をする中で、今回提案に至っている、と理解しています。

 

平川議員:いつ、何回やってきたのですか。

 

人事課長:市長が面接をしたということではなくて、学校行事等でお顔を見合わせた中で、今回の提案に至っている、と理解をしています。

 

平川議員:相手が拒否したら議会に提案できないから、内諾は誰によって、いつなされたか、を聞いているのです。

 

人事課長:提案者である市長が、適切な時期に御本人とお話をする中で今回提案に至った、と理解しています。

 

平川議員:適切な時期とはいつなのか。いつ面接をして、内諾をとったのか、を聞いているわけです。

 

人事課長:その時期という点につきましては、市長の思ったその適切な時期があったものと理解しています。

 

平川議員:それは答弁にならない。教育委員を議会に提案するに当たって、現職の市長がどういう動き方をしたのか、知りたい。面接をする、信条を聞く、教育や社会に対する考え方を聞く。

 

それがどのように行われてきたのか聞いても答えが返ってこない。いきなり議会に出してきて、賛成してくれ、という話?

 

 3月25日の市議会最終日では、この「適切な時期に会おうとしたが、結局会わずに教育委員を決めた」ことについて宮内議員が討論をしていたところ、発言を求められてもいない宮本市長が「コロナウィルス対策で忙しかったんだ」と不規則発言(やじ)をしたり、両手で顔をおおったり、やおら立ち上がったり、と異様な行動に出たため、議会は中断。

 

 議会再開後、結局保守系議員の一部も「人事課長の答弁を聞いて反対することに決めた」と反対に回り、賛成15、反対14のわずか1票差で教育委員の選任について可決させる、という異例の結果になりました。

 

 習志野市と習志野市長、本当に大丈夫なんでしょうか?