◆ 事務官2人が盗撮逮捕もどこ吹く風
最高裁“上級国民”の傲慢 (日刊ゲンダイ)
「これまでも数回やった」
“のぞき魔”の供述が裏付けられた。
1人暮らしの女性の部屋に盗撮目的で侵入したとして、最高裁判所事務総局秘書課の事務官、長岡宗隆容疑者(36=東京都新宿区)が7月29日、住居侵入の疑いで警視庁牛込署に再逮捕された。
長岡容疑者は13日午前1時ごろ、同じマンションの下の部屋に住む20代女性の部屋をカメラで盗撮したとして、東京都迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕され、29日、東京地検に起訴された。
「長岡容疑者は自分の部屋のベランダから、先に小型カメラを取り付けた伸縮性の棒を下の部屋のベランダに伸ばし、女性の半裸や着替えシーンを盗撮していた。
カメラを差し入れているところを女/性に見つかり、ヤバイと思ってマンションから飛び出し、近くのゴミ捨て場まで走り、カメラを捨てて証拠隠滅を図った。
何食わぬ顔をしてマンションに戻ったところ、女性の通報で駆け付けた警察官と出くわした。長岡がうろたえるそぶりを見せたため、不審に思われて職務質問され、容疑を認めた。ゴミ捨て場で見つかったカメラを突きつけられ、グウの音も出なかったようです。
残されていた画像が動かぬ証拠となった」(捜査事情通)
その後の調べで余罪が判明。「数回やった」という長岡容疑者の供述は1人の女性に対してのものではなく、別の20代女性の部屋にも、こっそり忍び込んでいたのだ。
最高裁では長岡容疑者が逮捕される9日前の4日にも、同じ秘書課の40代の事務官の男が、JR錦糸町駅構内のエスカレーターで女性のスカート内を盗撮したとして同容疑で現行犯逮捕されている。
最高裁広報課報道係に長岡容疑者の職務内容や2人が上司と部下の関係だったかどうか尋ねると、「いずれに関しましてもプライバシーに関することなので、お答えできかねます」とのこと。
◆ プライバシー侵害者をプライバシー理由に擁護
あらためて「長岡さんは、秘書課渉外連絡室渉外第2係の主任ではないですか」と聞くと、「こちらに関しましてもプライバシーに関することでありまして、秘書課所属の裁判所事務官であるということ以上にはお答えを差し控えさせていただきたい」という回答だった。
我が国の司法権の最高機関「最高裁」の職員が、見知らぬ女性の「プライバシー」を散々無断でのぞき見しておきながら、こと身内の話になると「プライバシー」を理由に回答を拒否。
「盗撮」も「住居侵入」もリッパな犯罪だ。それをまるで「どこ吹く風」みたいな態度で、特別国家公務員である事務官の職務内容はおろか、40代事務官に至っては名前すら明らかにしないのだから、税金を払っている国民をバカにするにも程がある。
『日刊ゲンダイ』(2019/08/02)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/259547
最高裁“上級国民”の傲慢 (日刊ゲンダイ)
「これまでも数回やった」
“のぞき魔”の供述が裏付けられた。
1人暮らしの女性の部屋に盗撮目的で侵入したとして、最高裁判所事務総局秘書課の事務官、長岡宗隆容疑者(36=東京都新宿区)が7月29日、住居侵入の疑いで警視庁牛込署に再逮捕された。
長岡容疑者は13日午前1時ごろ、同じマンションの下の部屋に住む20代女性の部屋をカメラで盗撮したとして、東京都迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕され、29日、東京地検に起訴された。
「長岡容疑者は自分の部屋のベランダから、先に小型カメラを取り付けた伸縮性の棒を下の部屋のベランダに伸ばし、女性の半裸や着替えシーンを盗撮していた。
カメラを差し入れているところを女/性に見つかり、ヤバイと思ってマンションから飛び出し、近くのゴミ捨て場まで走り、カメラを捨てて証拠隠滅を図った。
何食わぬ顔をしてマンションに戻ったところ、女性の通報で駆け付けた警察官と出くわした。長岡がうろたえるそぶりを見せたため、不審に思われて職務質問され、容疑を認めた。ゴミ捨て場で見つかったカメラを突きつけられ、グウの音も出なかったようです。
残されていた画像が動かぬ証拠となった」(捜査事情通)
その後の調べで余罪が判明。「数回やった」という長岡容疑者の供述は1人の女性に対してのものではなく、別の20代女性の部屋にも、こっそり忍び込んでいたのだ。
最高裁では長岡容疑者が逮捕される9日前の4日にも、同じ秘書課の40代の事務官の男が、JR錦糸町駅構内のエスカレーターで女性のスカート内を盗撮したとして同容疑で現行犯逮捕されている。
最高裁広報課報道係に長岡容疑者の職務内容や2人が上司と部下の関係だったかどうか尋ねると、「いずれに関しましてもプライバシーに関することなので、お答えできかねます」とのこと。
◆ プライバシー侵害者をプライバシー理由に擁護
あらためて「長岡さんは、秘書課渉外連絡室渉外第2係の主任ではないですか」と聞くと、「こちらに関しましてもプライバシーに関することでありまして、秘書課所属の裁判所事務官であるということ以上にはお答えを差し控えさせていただきたい」という回答だった。
我が国の司法権の最高機関「最高裁」の職員が、見知らぬ女性の「プライバシー」を散々無断でのぞき見しておきながら、こと身内の話になると「プライバシー」を理由に回答を拒否。
「盗撮」も「住居侵入」もリッパな犯罪だ。それをまるで「どこ吹く風」みたいな態度で、特別国家公務員である事務官の職務内容はおろか、40代事務官に至っては名前すら明らかにしないのだから、税金を払っている国民をバカにするにも程がある。
『日刊ゲンダイ』(2019/08/02)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/259547