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陸自と茨城県警

 =立川テント村通信=
 ★ 朝雲レポート(1/31~3/28)


 ★ 3月26日付で陸自の大規模改編があった。「創隊以来の大改革」の内容は、南西諸島防衛強化として奄美大島に奄美駐屯地と瀬戸内分屯地、宮古島に宮古島駐屯地を設置するというもの。
 福岡に偵察戦闘大隊、北熊本には無人偵察機をもっ情報隊を新設。西方重視だ。東北の戦車隊は廃止、機動力の高い即応機動連隊になった。(3/28)

 ★ 4月1日付の人事で歴代最長4年半にわたって統幕長だった河野(かわの)克俊海将がついに交代した。定年を過ぎても退任せず、きっと安倍の信任が厚かったに違いない。2月にオーストラリアで勲章をもらい、3月には米国に行って勲章をもらった。


 ところで3月にNATOスーパー防衛センターに派遣された防衛研究所の河野桂子主任研究官、同じく3月にPKOの応急救護訓練教官としてアイルランドに派遣された陸自衛生学校の河野修一2佐同じ紙面に載ったのはただの偶然だろうか。(2/21、3/21、3/28)

 ★ 「武装工作員の侵入阻止」との大きな見出しの下に紹介されるのは、いずれも自衛隊と警察の共同訓練
 相馬原では治安出動命令を想定して緊急部隊輸送訓練、共同調整所との連携訓練、共同検問所訓練。
 秋田でも治安出動下の共同対処訓練。
 山口、横須賀、熊本、宮城、三重と各地で同様の訓練を行っている。
 人間だけではない。では自衛隊の警備犬7頭が警察犬9頭と合同訓練を行った。(3/7、3/28)

 ★ シナイ半島への陸自隊員派遣は、2016年の安保法制で可能となった、国連PKOではなく多国籍軍への初参加となる。まずは停戦監視の司令部要員2名を派遣する予定で防衛相が準備指示を出した。
 いちおうPKO法に基づくから、紛争当事者間の停戦合意、必要最小限の武器使用、といったPKO5原則が適用される。しかし国連という制限からも自由になった自衛隊が何をするのか、させられるのか、心配だ。(3/7)

 ★ 立川で一番よく見かける自衛隊ヘリは、UH1という多用途ヘリだ。移駐してきたころはHU1と言っていたが、見た目はあまり変わらない。
 ついにその後継機ができて、宇都宮のスバル工場で納入式が行われた。今のところ呼び名はUHX。スバルは自衛隊ヘリの半数を納品しているそうだ。UHXは今後150機納品する予定。
 これも見た目はあまり変わらない。メインローターが2枚から4枚になったのを、テント村メンバーはちやんと見分けるように、と言われているが、飛んでいるときに羽根の数なんてわかるわけがない。(3/7)

 ★ 自衛隊家族会の理事会が開かれた。家族会は以前は自衛隊父兄会といった。いくらなんでも時代錯誤だからか、家族会という名前になった。
 海外派遣や長期の航海の時に留守家族の心配をしてくれるらしいが、要は自衛隊の応援団で、募集に協力したり防衛講演会を開いたり、北方領土返還の署名を集めたりしている。
 会員数がかつては13万人あったのに今は7万人に減ったと危機感を募らせる。自衛隊員数は現在22万人。そんなに大きな変化はないから、隊員家族の意識の変化だろうか。まあ、ふつうの職場に家族会やら父兄会はないだろう。(3/28)

 ★ さて、自衛隊の募集難は今に始まったことではないが、最近の求人難であの手この手の工夫をしている。
 女子を集めようと兵庫では「自衛隊ガールズトーク」を開催した。昨年6月から3回目。
 陸海空の女性隊員が集まり、中部方面隊音楽まつりの後に説明会を開いた。女性自衛官の仕事、ワークライフバランス、女性自衛官による制服ファッションショー。セクハラのことは話したのだろうか。
 東京ではやはり女子を対象にカフェ感覚でと音楽を流してスイーツと紅茶を用意。
 旭川は「じえコレ2019」と称して自衛隊のさまざまな制服や作業服のファッションショー。戦闘機パイロットの耐Gスーツが注目されたそうだ。
 陸幕は元空自隊員の吉本芸人を起用して、吉本興業とのコラポ動画を公開した。(2/21)

 ★ 海自補給艦ときわの乗員が昨年9月に自殺した件で海自は1月末にパワハラ認定、艦長ら3人を懲戒処令とした。こういうことがあるから、やっぱり入隊をためらう人は多いだろうな。(2/7)