愛山渓の消防隊員滑落「指揮者が状況把握せず」 旭川市消防本部が検証結果報告
10/23
【旭川、上川】上川管内上川町愛山渓で6月、旭川市消防本部の男性隊員(32)が遭難した女性(56)=死亡=の救助中に滝つぼに滑落し、意識不明の重体になった事故で、同本部は23日、救助活動の指揮者が雪渓に覆われた急斜面の状況を把握しないまま、登山経験のない隊員を救助に向かわせたことが原因とする検証結果を市議会総務常任委員会に報告した。
事故は6月23日夕に発生。報告書によると、同本部と道警は愛山渓温泉に現地指揮所を設けたが、同本部上川署長は救助隊員の人選のため、そこから約15キロ離れた防災ヘリコプター離着陸場で30人余りを指揮。急斜面の雪渓や女性の容体など現場の状況を把握しないまま、道防災ヘリで隊員2人を救助に向かわせた。
北海道新聞
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